TOPPANは、2020年より総務省の委託研究「多言語翻訳技術の高度化に関する研究開発」を実施しており、多言語翻訳技術を同時通訳に高度化することにより、ビジネスなどへの利活用を目指している。
今回、同研究で開発をおこなっている自動同時通訳システムを社会実装するにあたり、最適なユーザーインターフェース(UI)を設定するために必要な要件のガイドラインを示した「自動同時通訳システム向けUIデザインルール」を策定。TOPPANが参画するグローバルコミュニケーション開発推進協議会の公式HPにて一般公開された。
同デザインルールは、総務省の委託研究の一環としてTOPPANが策定。自動同時通訳を活用したさまざまな事業者のサービス開発と社会実装を推進する。
「自動同時通訳システム向けUIデザインルール」の概要は、次のとおり。
目的
自動同時通訳の社会実装に向けて、アプリケーション開発の際のUIデザイン設計時のガイドラインを策定
概要
「グラフィックデザイン」「コミュニケーションデザイン」「サンプルデザイン」の3つのカテゴリで構成される。
- グラフィックデザイン:UIの構成要素および提供機能に関する推奨値や推奨設定、知見・ノウハウなどを記載
- コミュニケーションデザイン:アプリケーションを介したスムーズなコミュニケーション実現に必要な観点と対策案を記載
- サンプルデザイン:想定した利用シーンにおけるアプリケーションのUIデザインの参考例を提示
同デザインルールの策定・公開は、さまざまな事業者の自動同時通訳技術を活用したサービス開発と普及に貢献するもの。同デザインルールを今後もさまざまな事業者での活用や実証実験などを通じたフィードバックを受けアップデートしていく。
TOPPANは今後も、総務省の委託研究「多言語翻訳技術の高度化に関する研究開発」の研究代表として、同時通訳技術の社会実装を通じて、多言語コミュニケーション基盤を構築し外国人との円滑なコミュニケーションの実現を目指す。