LINEヤフーの「DS.INSIGHT」に生成AI機能を試験導入 第1弾は検索キーワードから隠れたニーズを生成AIが分析

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2024/03/12 12:00

 LINEヤフーの多様なサービスから得られる行動ビッグデータを用いた事業者向け分析サービス「ヤフー・データソリューション」は、検索・人流データから人々の興味・関心を分析できるデスクリサーチツール「DS.INSIGHT」に、生成AIに関する3つの試験機能を連続導入することを発表した。第1弾として、生成AIが検索ビッグデータから「隠れたニーズ」を見つけてくれる機能の試験導入を開始した。

第1弾「共起キーワード」の「隠れたニーズ」を生成AIが発見する新機能

 第1弾として導入された新機能は、検索データなどをもとに生活者の興味関心を可視化する「DS.INSIGHT People」において、特定のキーワードと一緒に検索されているキーワードをマッピング形式で表示する「共起キーワード」機能での分析を生成AIがサポート。検索キーワード同士のつながりのなかから、一見してわかりづらい隠れた傾向を生成AIが考察し、テキスト形式で出力する。

 すでに2023年10月に「DS.INSIGHT People」において、生成AIがデータを検索キーワード群に分類し、傾向の読み解きや、それらが検索された背景などを分析結果として出力する機能を試験導入。既存の機能は、「共起キーワード」のマップをカテゴリーごとに整理することで、ユーザーの分析結果についての文脈理解をサポートする。

 一方で同機能は、膨大なビッグデータに隠れた既存機能ではカテゴライズされないような検索キーワード同士のつながりを生成AIによって発見し、新規事業などのビジネスアイデアへ活用してもらうことが狙いである。また同時に、データ分析の前工程となるデータクレンジングや考察などの作業を短縮し、分析業務の負荷を低減する。

導入の背景

 LINEヤフーでは、多様なサービスから得られるビッグデータを活用し、企業や自治体、教育・研究機関向けに事業の創造や成長支援、課題解決などにつなげるインサイトを導き出すことを目的として、事業者向けデータソリューションサービスを提供している。担当者が手元で簡単に行動ビッグデータを分析できるデスクリサーチツール「DS.INSIGHT」ではこれまで、検索データなどを基に生活者の興味関心を可視化する「DS.INSIGHT People」、特定エリアや店舗・施設の来訪者情報を可視化する「DS.INSIGHT Place」、ビッグデータからターゲットのライフスタイルや興味関心を把握し、詳細なペルソナを作成する「DS.INSIGHT Persona」、上昇トピックやトレンドを可視化分析する「DS.INSIGHT Trend」の4つの機能を提供してきた。

 今回さらなる生成AIの活用により、「DS.INSIGHT」での分析においてデータからニーズや課題などを読み解き、考察する業務の時短や効率化につなげるため、3つの生成AI機能を3月より順次試験導入する。

 またヤフー・データソリューションは、分析業務の負担を軽減するとともに、誰もがデータを事業や課題解決に活用できる世界の実現に向け、「DS.INSIGHT」への生成AI導入を今後も推進していく。

 『「WOW」なライフプラットフォームを創り、日常に「!」を届ける。』をミッションに掲げるLINEヤフーは、今後もサービスを通じてビッグデータの活用を促進し、人々の暮らしをより便利で豊かにしていくことを目指していく。