クラシコムが新オフィス移転 洗練された内装空間にハイブリッド勤務想定の機能性を装備、ミッションも体現

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2024/04/05 12:30

 ライフカルチャープラットフォーム「北欧、暮らしの道具店において、雑貨や衣類などの開発・販売、メディア運営などを行うクラシコムは、2024月3月27日(火)JR国立駅南口に開業した木造商業ビル「nonowa 国立 SOUTH」に新オフィスを開設した。

新オフィス特徴サマリー

木造建築・天井高4m、洗練された内装空間で「行きたくなるオフィス」へ

  • 建物の特徴を活かし、最小限の仕切りで開放的な空間を実現
  • 北欧などの洗練された家具・照明を備えたこだわりの設え

ハイブリッド勤務を想定した「チームビルディング」と「実務」に特化したつくり

  • 執務スペースは社員半数分の座席数、オンライン会議用ブースを設置
  • 実務機能:録音ブース、キッチン、アパレル製作用作業台など
  • チームビルディング機能:多くのコミュニティスペースを設置

木造建築・天井高4メートル、洗練された内装空間で「行きたくなるオフィス」へ

 同社は、「フィットする暮らし、つくろう。」というミッションのもと、社員自らも「フィットする暮らし」を体現するべく、2008年から15年以上にわたって緑あふれる景観の中に暮らしの施設が充実する国立にオフィスを構えてきた。そして、国立のなかで6度目の引っ越しとなる今回、nonowa 国立 SOUTH開業に合わせ本施設の3・4階に入居した。

 nonowa 国立 SOUTHのJR東日本グループ初の木造商業ビルであるという点や、天井高4メートルという開放的な空間を活かし、シンプルな内装のなかにフィンランドのArtek社を中心に世界中から集めた家具や照明や、素材に拘りオリジナルで設えたソファやデスクなどを装備した。

会議室
会議室
オープンスペース
オープンスペース
オープンスペース
オープンスペース
オープンスペース
オープンスペース
オフィス内で使われるサインは、創業15周年を期に原研哉氏にコーポレートロゴなどとともにデザインされたオリジナルフォントを使用。
オフィス内で使われるサインは、創業15周年を期に原研哉氏にコーポレートロゴなどとともにデザインされたオリジナルフォントを使用。

ハイブリッド勤務想定し「チームビルディング」「実務」に特化

 同社はリモート環境を整えながら、オフィスも活用するハイブリッド勤務を行っております。チームビルディングを目的に月に2回以上の出社は原則としながらも、オリジナルアパレル・雑貨製作、買い付け、商品撮影、取材編集、動画撮影、ポッドキャスト収録、エンジニアリング、バックオフィスなど社員それぞれがまったく違う作業に従事していることから、各チームごとにもっとも成果を出すことができる出社基準を定めている。

 そういった、ハイブリッド勤務を前提とするなかで、新オフィスにおいては、約90名の社員に対し執務スペースの座席は42席に限定。リモート勤務をしている社員や社外とのコミュニケーションが取れるよう、オンライン会議ブースも設置した。

デスク席
デスク席:1フロアにわたって壁のないスペースに42席の執務スペースのデスク席。 集中しながら左右とコミュニケーションが取れるこだわりの仕切り高に。
オンライン会議用ブース
オンライン会議用ブース:社内外とオンライン会議を行うことができる専用ブース。1人用、2人用を設置。

 さらに、出社をすることで効率良く行うことのできる「(1)実務での活用」と、顔を合わせてコミュニケーションを行う「(2)チームビルディング」というふたつの役割を果たす機能を備えたつくりとなっている。

(1)実務活用を目的としたスペース

録音ブース
録音ブース:ポッドキャスト「チャポンと行こう!」など音声収録を想定した録音ブース
キッチン
キッチン:レシピコンテンツや商品撮影を想定し、コンロ・冷蔵庫など実際に使うことのできるキッチンスペース
作業台
作業台:オリジナル商品の開発などで活用できる作業台。右側はストックルーム。社内全館の灯りは自然光のような光を再現できる調光システムで管理されており、朝昼晩どの時間帯でも任意の光で商品確認や撮影ができる。

(2)チームビルディングを目的としたスペース

オープン席
オープン席:コミュニケーションを目的に、大小さまざまなテーブルセットを設置。
会議室
会議室:チームで長時間集まりプロジェクト運営できるよう、ハーマンミラーのチェアを備えた会議スペース
会議室
会議室:商品開発/会議が行えるよう大きなテーブルを備えた会議室も。

オフィス移転に寄せて/株式会社クラシコム 代表取締役社長 青木耕平氏

リモートワークを中心とした働き方に移行して数年経つクラシコムにとって「オフィス」とはどういう場所であるべきかをずっと考えてきました。

「行かなければならない場所」から「行きたい場所」へ。行くと何かに「気づける場所」、大事な何かを「思い出せる場所」、仲間と大事なものごとを「分ち合える場所」へ。つまりは私たちのミッション「フィットする暮らし、つくろう。」を象徴し、それを体感できる場所になっていく必要があるのかもしれないというのが現時点での考えです。

それは一朝一夕でできるものでもなく、建物やインテリアが設られたら完成するものでもなく、その場で実際に真摯な取り組みが行われた歴史が積み重なって、徐々につくり上げていくものだとも思います。そのような意味で私たちがほとんどゼロから事業を立ち上げ、十数年にわたってコツコツ仕事を続けてきたこの国立市という郊外の街以外で、そういう場を立ち上げていくのは難しいだろうと感じてきました。

今回JR中央線コミュニティデザインさんとの素晴らしいご縁が繋がって、ホームタウンの象徴的な場所に建設される志ある建物で、私たちの在り方を象徴するような「仕事場」をつくることができるのはとても幸運なことだと感じています。

願わくばこの場所で真摯な仕事を長くコツコツと続けて、結果的に遠い未来に私たちの活動の精神的なよりどころになるような「場」に育っていってほしいなと思います。