山形県寒河江市で、りんごやさくらんぼなどを栽培する家族経営の農家「中川果樹園」は、「くだものを食べる楽しさ、農業のすばらしさをもっと発信したい」と、2019年冬に同園をリブランディング。新ユニフォームの採用や、加工品リニューアル、発送用ダンボールのオリジナル化、ウェブサイトリニューアルなどに取り組んだ。
今回のリブランディングにあたり、まずはロゴを一新。新ロゴをあしらった発送用ダンボールをオリジナルで製作したり、加工品のパッケージをリニューアルしたりと、デザイン面でも大幅にリニューアルを行った。
さらに、ウェブサイトのリニューアルでは、同園の紹介や、オンラインストアを充実。定期更新するブログで、同園の取り組みや、くだもののある豊かな暮らしを定期的に発信する。
家族経営である同園の楽しそうな雰囲気を外に発信していくのと同時に、「農業に憧れを持ってもらいたい」という思いで、今回、同園のオリジナルユニフォームを新調。デニムのオーバーオールに、同園オリジナルイラストをプリントした手ぬぐいを巻いたスタイルになっている。子どもたちも含め、家族全員で着て果樹園に立っているだけで絵になる、可愛くてわくわく感のあるユニフォームに仕上げた。
同園の新ロゴやツールのデザイン、ウェブサイトリニューアルをはじめ、ブランディング・デザイン全般をコムデザインラボが担当。「農業にもっと“わくわく”を」をコンセプトに、農業や農家のイメージアップも視野に入れてデザインした。
さらに、絵本作家による描き下ろしイラストで、コンセプトにもある“わくわく感”を可視化。ロゴや箱のデザインなどの消費者に向けたデザインはもちろん、果樹園で働くご家族にも“わくわく”を日々感じてもらえるよう、ユニフォームに至るまでプロデュースを行った。