カヤックの子会社で、ゲーム、デジタルアニメ、XR、Webtoonなどの事業を展開する面白法人グループのカヤックアキバスタジオは、IP創出ビジネスに特化した「IPプロデュース事業部」を新設した。今後は、同事業部がIP創出からコンテンツの開発、ファンコミュニティの形成、ライセンスアウトまでをワンストップで行い、アキバから世界に届くヒットIP創出を目指す。
「IPプロデュース事業部」発足背景
世界のコンテンツ関連産業は、2020年時点で220兆円程度となっており、今後も市場規模の拡大が予測されている。日本はゲーム、アニメーション、漫画等を中心に世界的に人気・認知度が高く、競争力のあるIPコンテンツ（Intellectual Property）を数多く保有しており、複数のメディアを介した多様な事業展開により収益を上げている事例も存在している。（参照：経済産業省「諸外国のコンテンツＩＰを中心とした競争力強化に関する調査事業成果報告書」 ）
カヤックアキバスタジオではIPコンテンツへの取り組みとして、2022年に株式会社AKIBA観光協議会とともにクリエイターコミュニティ「AKIBA EDEN」を発足。登録しているクリエイターが版権元と協議しながら、IPの二次創作を許諾する仕組みを導入した。2023年5月には手塚プロダクション、2024年3月にはタツノコプロのIPを公式で二次創作し、NFTでの販売やグッズ化を展開している。
今後、世界市場ではIPコンテンツの多元的なビジネス展開がますます盛んになっていくと考えられる。そこで、カヤックアキバスタジオはコンテンツ創出のためのクリエイターコミュニティと、市場となるファンコミュニティの構築、WEB3.0との連動など、コンテンツIPの企画・開発とその価値を高める多事業展開の知見を活かし、オリジナルのIP創出からライセンスアウトまでを一気通貫して行う、IPプロデュース事業部を発足した。
「IPプロデュース事業部」概要
同事業部では次の3つの柱に注力していく。
IP創出事業
自社保有のIP創出からさまざまなメディアへのライセンスアウトを目指す。
協業／受託事業
カヤックアキバスタジオのもつIP創出ノウハウを使って、パートナーと共にIP創出に取り組む。また協業のかたちで、権利を共同保有する取り組みや、IPコンテンツ創出の受託サービスを提供する。
クリエイターコミュニティAKIBA EDEN
クリエイターコミュニティAKIBA EDENの運用により、さまざまなクリエイターが活躍できる「活躍の場」を提供する。（協業：AKIBA観光協議会）
