韓国発のスタートアップでコード不要のデジタルプロトタイピングツールの「ProtoPie」を提供するStudio XID, Inc.がProtoPieを日本市場に向け、製品開発や営業マーケティングを強化していくことを発表。
日本市場強化の背景
近年のDXの流れにより、ウェブ、ゲーム、アプリ、スマート家電のディスプレイなどのUIやUXもデジタル化が進んでいる。その流れを後押しするコード不要で思い描くデザインやプロトタイピングを作成できるツールとしてProtoPieは開発された。欧米諸国では、このようなプロトタイプ作成を容易に実現するデザインツールの導入はすでに一般化されている一方、日本ではまだ浸透していないのが現状。すでに多くのグローバルでは多くの企業にProtoPieを導入した実績を生かし、日本企業へのデザインシステムの定着を促進させるべく、日本市場への営業マーケティングを強化していくことにした。
ProtoPieとは
ProtoPieはプロトタイプを容易に作成できるツールで、今まで作れなかったリアルなモックを作成し、ユーザービリティテストを実現可能とする。これにより、デザイナーとエンジニアとの隔たりをなくし、より円滑なコミュニュケーションを実現する。また、もととなるデザインについては、FigmaやSketch、Adobe XDなどからインポートできる。
ProtoPieの使用事例
プロダクトやサービス、アプリの開発のために、ProtoPieを利用したプロトタイピングはさまざまな場面で活用されている。いくつかのマーケットでの活用事例は次のとおり。
- 自動車:車内ディスプレイのための多様なUI/UXとHMIシミュレーション。
- スマートウォッチ:ウエアラブルデバイスのためのプロトタイプ制作とデバイス間連動。
- 配信サービス:TVやOTTストリーミングサービスに必要なインタラクションを制作。
ベーシック プランの提供
日本マーケットにて、より多くのユーザーにProtoPieを活用してもらうため、ベーシックプランの提供も開始。同プランは、強力なプロトタイピングツールを探すフリーランサーや個人のニーズに合わせてカスタマイズされたプラン。手頃な価格帯で楽しむことができ、品質を損なうことなく、あらゆるレベルのデザイナーが忠実度の高いプロトタイピングにアクセスできるようになる。ベーシックプランには、次の機能が含まれる。
- ハイフィデリティ・プロトタイピング機能
- ウォーターマークなし
- ProtoPieクラウドに最大20個のプロトタイプ保存
- プロトタイプごとに最大10シーン作成
- 500MBのProtoPieクラウドストレージ
- 最大1個のハンドオフビデオ録画
Studio XIDとは
GoogleやSamsungなどから初期投資をうけ、2014年に設立された韓国発のスタートアップ企業。ノーコードでプロトタイプの作成ができるProtoPieを提供している。