NCRとプレイヤー1は、オフィスビルやホテルなどの不動産における都市の隙間を有効活用し、地域の広告およびシェアバイクを提供するサービス「white_space」のリリースへ向けて、東京・渋谷神泉のビルにてサービスを体験できるプロモーションを実施する。
プレイヤー1が提供するシェアバイクのスタンドでは、その地域のレストランや雑貨屋などの店舗と連携し、広告となるムービーや各店舗の説明や画像などをモニターに投影。バイクを利用するユーザーへ向けたレコメンドがされるようになる。また提供するシェアバイクはイギリスロンドンから輸入するパートナー契約を結んでいるETT Inderstriesの電動アシストつきバイク。1回あたり2〜3時間の充電で最高100kmまで走ることができる。
都市の隙間を縫ってバイクスタンドを拡大させていくことで、東京で生活をする多くの人のライフスタイルを変えていくとともに、スタンドに併設するモニターなどを活用して地域のコミュニティー形成の一助にもなっていく。
今回のプロモーション空間では、ANCRが運営する渋谷・神泉にある「RELABEL Shinsen」という、解体の決まった期間限定のビルの活用されていなかったスペースを活用したプロモーションを行う。もともと倉庫として利用されていたが、ビルの解体が決まり、それまで利用していた入居者がいなくなった後は広いスペース全体がゴミ置場となっていた。white_spaceのプロモーションスペースとしての需要と、ANCRが持っていたアセットが一致し、本プロジェクトは実現した。
RELABEL Shinsenにはもともと3階から6階にかけて各フロアにアーティストやデザイナー、建築家などのクリエイターが混在しながら活動拠点として利用している。彼らをwhite_spaceの潜在的なターゲットとしながら、地域のユーザーや渋谷に滞在する外国人観光客にリーチできるような空間設計を行っている。
気鋭のクリエイターとのコラボ
ANCRが空間を設計するにあたり、「都会のあいまの近未来」というコンセプトを作成。高いビルが立ち並び、日に日に余白がなくなっていく東京という大都市において、その隙間を見つけ、注目の置かれる空間へと変えていくという意味を込めている。
今回は、空間を通しての体験設計におけるユーザーの満足度を高め、より創造性の高い場所へとするため3組のパートナーと組み、一緒にひとつの空間を創りあげた。
今後の展開
本プロモーションはビルの解体が始まる直前の2020年2月15日まで実施。また、その後white_spaceのプロジェクトでは、今後インバウンドへ向けたサービスの開発を進め、デベロッパーやビルオーナーなどと組みながら事業の拡大を目指していく。
2020年にはホテルチェーンなどと組み、宿泊者が滞在中に利用のしやすい環境の整備を目指し、空間設計を行っていく予定。また、都心部での旗艦店を常設店舗にて設置し、ブランドの認知向上を進めていく。