モリサワは、ビジュアル・コミュニケーション・プラットフォーム「Canva」に日本語フォント「UDデジタル教科書体NPL」と「UD学参丸ゴシック」の提供を開始した。
Canvaは、2013年に創業した無料のオンラインビジュアルコミュニケーションおよびコラボレーションプラットフォーム。多様なフォントやプレミアム機能が利用できるCanva 教育版を教員や生徒向けに無料提供しており、多くの教育現場で活用されている。
モリサワは、2023年12月よりCanvaにフォントを提供しており、今回より多くの人々の教育や学習に役立てられるよう、教えやすく学びやすい新しいUD(ユニバーサルデザイン)フォント2種類を拡充した。
これらのフォントは教育におけるインクルーシブの実現に向けた、学びの環境の助けになる書体ラインナップとして、ロービジョン(弱視)やディスレクシア(読み書き障害)にも配慮できるクリエイティブ制作を実現。フォントの選択肢が増えることで、学びの現場に携わる人々により多くの見えかた・見えにくさ、読み書きの困難さに対応することができる環境を提供する。
提供書体について
UDデジタル教科書体NPL
ロービジョン(弱視)やディスレクシア(読み書き障害)に配慮したデザインの和文フォント「UDデジタル教科書体」と、同じコンセプトを持ちながら文部科学省の小学英語教材の欧文形状に準じた欧文フォント「UD Digikyo Latin」をひとつのフォントに統合したCanva用オリジナルフォント。
UD学参丸ゴシック
教科書・教材のために開発された丸ゴシック体。すべての和文の文字が文部科学省の学習指導要領の字形に準拠(学参化)しているため、「UDデジタル教科書体」と並んで、読み書きに困難さのある児童・生徒を含む多くの子どもたちの学習に役立つフォントだ。子どもたちの発達段階や使用目的などに合わせて、「UDデジタル教科書体」などほかのUDフォントと併用したり、使い分けられる。