NTT Digital、別所哲也氏が代表を務めるビジュアルボイスと基本合意 映像クリエイターの創作をweb3で支援

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2024/09/25 16:00

 NTT Digitalとビジュアルボイスは、ビジュアルボイスが運営するクリエイターコミュニティサービス「LIFE LOG BOX」に、NTT Digitalが提供するサービス「scramberry WALLET SUITE」を導入し、クリエイターの活動履歴の証明や映像資産管理・権利移転に関するブロックチェーンの活用を共同検討することについて基本合意書を締結した。

 ビジュアルボイスは俳優の別所哲也氏が代表取締役を務め、米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」(以下、SSFF & ASIA)を開催している。また、映画祭と連携して、映像制作、イベントプロデュース、コンテンツライツ事業やメディア事業を展開している。あわせて映像クリエイターの創作支援も行っており、2023年6月にローンチした「LIFE LOG BOX」では、作品ポートフォリオをはじめとする映像資産を管理できる場を提供している。

基本合意の背景 

 近年さまざまな商品・サービスがデジタル化され、事業者間で連携して利便性の高いサービスを提供できる手段としてブロックチェーン技術が注目されている。そのなかで、ヒトやモノを証明する情報(デジタルアイデンティティ)を安全かつ便利に扱える仕組みづくりについても、グローバルな議論が進んでいる。

 この仕組みを映像制作の分野にも応用することで、クリエイターの活動履歴や作品ポートフォリオといったアイデンティティをデジタル化することが可能と考えられる。

 こうした技術により、クリエイターが企業やバイヤーと安心して取引できる環境を実現させ、創作活動を支援したいという理念が両社で合致したことから、今回の基本合意に至った。

LIFE LOG BOXでのブロックチェーン活用を共同検討

 LIFE LOG BOXは、国内外に10万人以上のクリエイターネットワークを持つSSFF & ASIAと連動するプラットフォーム。ここにscramberry WALLET SUITEを組み込むことによりLIFE LOG BOXのUI/UXを維持しながらウォレット機能を提供できるため、web3になじみのない消費者・事業者でも簡単に、NFTによる作品の審査や投票、コンテンツの資産管理・権利移転などのサービス利用が可能になる。

 今後、クリエイターと企業・バイヤーなどが安心して取引できるよう、ブロックチェーン上でクリエイターや作品の履歴を証明する属性情報の定義や、証明書の発行方法などを両社で検討していく。

ビジュアルボイス 代表取締役社長 別所哲也氏のコメント

 我々ビジュアルボイスは、映像クリエイターやコンテンツの地位向上、そしてそれらを世に広めるために、25年以上にわたり国際短編映画祭を通じて活動してきました。NTT Digitalとの協業により、ブロックチェーンを活用した民主的な活動がより身近なものとなり、ウォレットを介してさまざまなサービスとの連携が可能になります。全人類総クリエイター時代における、真のクリエイターエコノミーが広がっていくよう、サポートをしていきたいと思います。

NTT Digital 代表取締役社長 濱名健一氏のコメント

 scramberry WALLET SUITEの導入により、LIFE LOG BOXを利用するクリエイターの皆様が、より安心して創作できる環境を提供したいと考えています。今後、ビジュアルボイスとの基本合意を通して、エンターテインメント業界におけるブロックチェーンのユースケースを共創していきます。