山梨県は今年11月、県のデザイン推進拠点として、県立美術館附属「山梨デザインセンター」を県庁舎内に開設する。
永井一史CDOがセンター長に就任し、デザインディレクターである深澤直人氏、柴田文江氏、林千晶氏とともに、「政策デザイン」「地域デザイン」「産業支援のデザイン」を柱に、デザインの力で地域活性化や社会課題の解決を図っていく。
また、デザインによる思考や方法論を理解する人材を幅広い層で育成するための場を提供する。さらには、デザイナーを中心としたクリエイターのネットワークを形成し、企業などの民間も巻き込んで新たな価値が自律的に創出される場を目指す。
また、デザイン思考や方法論を学ぶ場を提供し、幅広い層で人材を育成。さらに、デザイナーを中心としたクリエイターネットワークを形成し、地域資源を生かした商品開発やプロモーション支援もおこない、企業などの民間も巻き込んだ新たな価値創出の場を目指す。
基本理念
設置目的
- 多くの人や組織がデザインの力を生かして身近な課題に取り組み豊かな地域社会を形成する「デザイン先進県」を構築する。
- 県立美術館や多摩美術大学と連携するとともに、日本を代表するデザイナーの知見を生かして各産業の高付加価値化を推進する。
- デザインによる思考や方法論を活用した政策形成により、地域の活性化や社会課題の解決を図る。
アクション
1.文化的テロワールの基盤づくり
歴史/自然/産業/人/文化について山梨らしさを明らかにしながら活動の基盤にし、課題の捉えかた、プロセス、価値観、アウトプットなどデザインのすべてに反映していく。
2.政策デザイン推進
施策の立案やコンセプト、運営等にデザインの視点を加えることで、県民のニーズと期待にもとづいた解決策を開発し、新しいアイデアや革新的な政策を探究していく。施策を磨き上げ、本来の魅力や価値、成果をさらに高める
3.地域デザイン推進
持続可能性といった時流の中で、地域資源や産業、技術、人材をどのように組み合わせ、パッケージすれば提供価値が高まるのか、新たな活用方法を見いだし、地域活性化に繋げる。
4.商品開発・プロモーション支援
地場産品などについて、洗練されたデザインによる地域の価値の見える化やプロモーションへの助言、支援を行う。
5.デザインリテラシー向上
デザインによる思考を持つ人材を幅広い層で育成するため、多摩美術大学等の様々な機関と連携しながら、各年代に応じた学びの機会を提供します。
6.デザイナーなどのネットワーク形成・コミュニティ創出
デザイナー/アーティスト/クリエイターなどをネットワークし、政策立案へのアドバイス、地域アイデンティティの創出などにアサインする。
センター長・デザインディレクター
包括連携協定を締結している多摩美術大学の協力のもと、日本を代表するデザイナーが参画する。