光文社とJ-WAVEは、新たなIP創出プロジェクトを共同で開始することを発表。本プロジェクトの第1弾として、古典の名作を現代に蘇らせるラジオドラマ『JT TIMELESS THEATER~NeoClassica』を制作し、2025年1月より放送を開始する。
背景・概要
この新プロジェクトは、声と音楽と行動で、多様な東京の風景をつくってきたラジオ局・J-WAVEと、古典を「いま、息をしている言葉で」現代に蘇らせることを意図して創刊された光文社古典新訳文庫を手掛ける出版社・光文社がタッグを組み、どの時代にも通じる古典作品のコアにある想いやテーマは大切に守りつつ、登場人物をはじめその背景などを大胆にアレンジして新しい作品として生み出す試み。今の時代の文脈に、今の息づかいを持つ言葉をのせ、ラジオを通じて新しい物語をリスナーに届ける。
古典作品が描く深い心情の動きや複雑な物語は、ラジオというメディアが持つ「語られる言葉」の余白と調和し、聴く人の想像力を刺激する。ラジオドラマの特性を活かし、リスナーそれぞれが自由に解釈できる余地を残すことで、心に深く響く物語を届ける。このプロジェクトを通じて、現代社会の多様な価値観を認め合い、心の豊かさを感じるきっかけを提供したいとの考え。
第1弾のラジオドラマを皮切りに、映像や舞台化も視野に入れてプロジェクト展開を行っていく。
作品・脚本家
第1弾で原案として取り上げる作品は、ゲーテの『若きウェルテルの悩み』と、スティーヴンスンの『ジーキル博士とハイド氏』。いずれも世界的に名を馳せる古典作品を、2025年1月から3ヵ月にわたり、地上波ラジオおよびポッドキャストで連続放送する。
現代版へのアレンジを手掛けるのは、“今”の感性を持った新進気鋭の脚本家たち。『若きウェルテルの悩み』は、「フジテレビヤングシナリオ大賞」で2023年に大賞に輝いた阿部凌大氏が担当。『ジーキル博士とハイド氏』は、アニメ制作会社での勤務や3DCGクリエイターとしての経験も持つ阿部沙耶佳氏が担当する。
なお、キャストや放送時間などは後日発表予定。