博報堂は、ドン・キホーテを展開する株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(以下、PPIH)と共同設立したリテールメディア事業を展開するpHmedia、およびブランドとユーザーを“推し”でつなぐプラットフォーム「osina」の運営を行うリテールテックカンパニーのNELの3社共同で、「osina」とドン・キホーテの店舗を活用した新たなリテールメディア広告パッケージの提供を開始する。

経緯:リテールメディアへの注目度の高まりとpHmediaの設立
リテールメディア広告は、小売業者が「自社の顧客接点」と「購買データ」という強力な資産を広告ビジネスに活用し、ECサイトや実店舗を広告メディア化する取り組み。小売業者側の新たな収益源に繋がると同時に、広告主側にとっても高精度のターゲティングが可能になるため、近年のデジタルマーケティング戦略上、その注目度が高まっている。
そのような背景のなか、博報堂とPPIHは、“個客商売のプロ”であるPPIHと“マーケティングのプロ”である博報堂両社の知見を掛け合わせることで、消費者が買い場で商品を購入するアクションを起点に、認知・興味関心まで遡った「消費者の行動喚起に直結する、最適化された統合型のマーケティングおよび販促活動」を実現するリテールメディア事業会社 pHmediaを2023年12月に設立、以来多くの企業の支援を行ってきた。
「osina」を活用し、SNS拡散×ドン・キホーテの買い場連動を実現する新広告パッケージを開発
日本では、生活のオンライン化が進みつつも、リテール領域における店舗購入率はいまだ約90%にのぼる。一方、マーケティング活動はテレビCMや新聞・雑誌広告などのオフラインに加えて、デジタル領域へも拡大しており、オンライン・オフラインの垣根を越えた新たな販促の仕組みとソリューションの需要が高まっている。
そのような背景を受け、今回OMO領域に強みを持ち、リテール特化のUGCプロモーション支援を行うNELと共同で、同社が提供するUGCプラットフォーム「osina」を活用した新広告パッケージを開発、提供を開始した。
NELが提供するブランドとユーザーを“推し“でつなげるプラットフォーム「osina」は、購買者がコンテンツを作り、それを視聴したユーザーが新規来店・購買するという「購買者によるOMOのバイラルシステム」。
今回の新広告パッケージでは、「osina」に投稿されたコンテンツをドン・キホーテの店頭デジタルサイネージで活用することが可能。「osina」を活用したSNS上での口コミ喚起に加え、ドン・キホーテの棚やリテールメディアと連動したオフライン施策を実現することで、SNSを活用していない生活者に対しても商品への興味関心、購入意向の喚起を図り、売り上げにも繋がるマーケティングソリューションを展開する。
「pHmedia×osina新広告パッケージ」の特徴
SNSとリテールに特化したOMOのノウハウで支援
OMO領域に強みを持ち、リテール特化のプロモーション支援を行うNELの知見を活かし、SNSを活用し店頭の売上促進やブランド認知を高めるノウハウをもとに、オンラインからオフラインまで一気通貫した最適なマーケティング支援を実現する。
「osina」で検証したクリエイティブを低コストで活用
「osina」はFGC(Fun Generated Content)という、ブランドのファンである一般の方が作成するコンテンツを多く創出している。「osina」に投稿された効果の高いクリエイティブを店舗のデジタルサイネージでも活用することで、店頭の顧客へ直接購買を促進することが可能。また、「osina」で生み出されたクリエイティブを活用することにより、低コストで多様なクリエイティブを生成することが可能。
ドン・キホーテの店頭を活用した販促支援と買い場展開
ドン・キホーテの店頭を中心としたリテールメディアによる広告支援に加え、各種購買分析(定量レポート)によって購入者を立体的に捉え、精緻なプランニングをサポートする。