サイバーエージェントはインターネット広告事業において、企業変革のプロフェッショナルである植野大輔氏が代表を務める経営コンサル会社のDXGと事業提携したことを発表。これにより、企業の経営層やCXOが抱えるデジタル変革（DX）・AI領域の経営課題に向けた支援の強化を図っていく。
市場課題と事業提携の背景
日本企業の企業競争力の向上において、デジタル変革（DX）やAI戦略の推進は必要な取り組みと考えられており、同社インターネット広告事業においても、インターネット広告、デジタルマーケティングの要望に留まることなく、企業経営におけるデジタル戦略やAI活用に関する相談が多く寄せられている。
このような背景のもと、同社が有する事業会社としての多様なデジタルサービスの開発・運用実績、強みである高いAI技術の研究・開発力と、DXGが持つ実践的な企業変革のノウハウを掛け合わせることで、企業が抱えるDXおよびAI領域の経営課題に対し、実効性にこだわった包括的な経営支援を行うことを目的に、今回DXGと事業提携した。
提供する支援サービスについて
今回の提携により、次の4分野を推進する。
1.DX・AI領域の包括的な経営支援の提供
デジタル変革推進における、全社戦略からデジタル/AI戦略、クリエイティブ、システム開発、グロース、さらにデジタル組織の構築（内製化）まで、包括的な経営支援を行っていく。既存のコンサルティングサービスと異なり、上流から下流の一気通貫、期間・体制など柔軟なプロジェクト形態を提供するとともに、自社サービスで培った技術力による実効性ある経営支援が可能。
2.共同研究と共同ソリューション開発
デジタルおよびAI領域の企業経営に関する共同研究を進め、新たなビジネスモデルや企業競争力向上のためのソリューションを共同開発する。とくにデータ管理、UI/UX設計、クリエイティブBPO、デジタル組織構築など、同社で確立したデジタル・AI技術を、迅速にクライアント企業にも活用できる体制の強化を図る。
3.経営層向けの啓発活動
経営リーダーにとって重要な最新のデジタル技術やAIの動向に関する情報や教育プログラムを提供する。日本企業の経営層におけるデジタル・AIリテラシーのさらなる向上に貢献し、経営判断や組織変革へ寄与していく。
4.戦略プロジェクト型人材の育成
生成AI技術によってデジタルマーケティング業務の自動化が加速するなかで、同社のインターネット広告事業においても、より深く企業の経営課題と向き合った価値提案の重要性が増している。DXGとの連携により、同事業の社員を対象とした育成プログラムや共同プロジェクトを実施し、コンサルティングファームの戦略企画能力、プロジェクトマネジメント力などのスキル習得を図ることで、戦略プロジェクト型人材の育成を強化する。
本提携により、クライアント企業に対しデジタル変革とAI活用を加速させる支援を行い、日本企業の持続可能な成長とビジネス環境の向上へ貢献していく。
