生成AIアプリ市場が1年で急成長 MAUは約6倍、利用時間は約23倍に/フラー調査

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2025/09/05 06:00

 フラーは、アプリ市場分析サービス「App Ape(アップ・エイプ)」に蓄積されたデータをもとに、生成AIアプリの動向や特徴をまとめた「生成AIアプリ市場調査レポート2025年6月版」を公開した。同レポートでは、生成AIアプリ市場の概況に加えて、性年代別分析、併用率・利用頻度分析、都道府県別分析、主要アプリ紹介など、多角的な観点から調査・可視化をおこなった。

市場概況

 調査の結果、生成AIアプリの1ヶ月あたりの利用時間は、2024年6月から2025年6月にかけて約23倍に増加。特に2025年2月以降の伸びが著しく、4月から6月には急激な増加傾向となった。また、月間アクティブユーザー数(MAU)も同期間で約6倍となり、利用者層の拡大が続いている。

性年代別分析

 性年代別の分析では、スマートフォンユーザー全体と比較し、10代から30代の男女で生成AIアプリの利用割合が高い結果となった。一方、50代以上の女性では利用割合が低い傾向が見られた。

併用率・利用頻度分析

 アプリの併用状況に関する調査では、「Gemini」や「ChatGPT」ユーザーはほかの生成AIアプリの併用率が低かった。対して、「NotebookLM」や「Claude」ユーザーでは複数アプリの併用率が高く、特に「Claude」ユーザーのうち65.4%が「ChatGPT」も併用していることがわかった。

都道府県別分析

 地域別では、2024年6月から2025年6月にかけて全国的に利用率が上昇しており、特に沖縄県が18.9%と突出して高い数値を示した。次いで東京都が14.7%、千葉県が13.2%と続いた。都市部だけでなく地方圏でも利用拡大が進んでおり、生成AIアプリが幅広い層に浸透していることが確認できる。

調査概要

調査対象期間

2024年6月~2025年6月

調査方法

フラーが提供するアプリ市場分析サービス「App Ape」による調査。国内約40万台のAndroid端末から収集したサンプルデータのうち、一定の条件を満たしたものを抽出し分析。

調査対象アプリ
  • Google Playの「仕事効率化」カテゴリに属するアプリ
  • AndroidアプリのMAUが1万以上(2025年6月時点)
  • 生成AIを主要機能とするもの(APIクライアントを除く)