NTTドコモは、グループの新規事業創出プログラム「docomo STARTUP」から生まれたAI活用のIP監修効率化プラットフォーム「AIPEX(アイペックス)」を独立させ、新会社「AIPEX」として事業を始動した。新会社の代表取締役社長には発案者の大城敦司氏が就任し、ANOBAKA、CINCA、ドコモが出資している。

キャラクタービジネスの国内市場は約2兆7,000億円とされるが、ブランド価値を守るIP監修業務はアナログな手法に依存し、担当者の作業負担が課題となっていた。AIPEXは、IPホルダー(版権元)とライセンシー(IP使用者)がひとつのプラットフォーム上で監修業務を一元管理でき、AIがガイドラインや過去データを自動照合し、違反の可能性を指摘することで、業務効率化を実現する。さらに、監修事例を継続的に蓄積・学習することで、ガイドラインに明文化されていない現場の暗黙知や、人によって異なる判断のばらつきを吸収・標準化し、監修品質を保つことができる。


今後は出版社やゲーム会社などへ導入を拡大し、業務の効率化と監修品質の均一化を目指す。