理想は「UI/UXが良いと言われなくなること」 wevoxのデザイナー陣が日々意識していることとは

理想は「UI/UXが良いと言われなくなること」 wevoxのデザイナー陣が日々意識していることとは
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2021/01/22 08:00

 組織を良くすることは難しい。その理由のひとつが、定量的にその変化を感じることが難しいからではないだろうか。そんな組織が抱える課題にアプローチしているのが、People Tech事業を運営するアトラエだ。同社が提供・運営しているIT/Web業界に強い求人メディア「Green(グリーン)」、人工知能を活用したビジネスパーソン向けのマッチングアプリ「yenta(イェンタ)」、エンゲージメント解析ツール「wevox(ウィボックス)」のなかから、今回話を聞いたのはwevoxに関わるデザイナー陣。デジタルプロダクトでありながらオフラインでも活用できるカードゲーム「wevox values card」やボードゲームの作成も行っているwevoxのデザイナーチームが、BtoBのサービスだからこそ心がけていることとは。またアトラエを象徴する印象深い出来ごととは――。竹田哲也さん、木下佑一さん、新垣圭悟さん、櫻井裕士さんの4名に話を伺った。

企画から実装まで行うことも 各デザイナーが担う役割とその背景とは

――まずはご経歴と現在の担当業務から教えていただけますか?

竹田 アトラエに入社する前は、会社のビジョンや行動指針の策定、UI/UXデザインなどに関わっていたのですが、そのなかで組織やチームづくりに興味と関心が湧いてきました。良いプロダクトには良いチームが不可欠だと感じる場面がたくさんあったんです。

そう考えると人事部門で働くこともひとつの選択肢でしたが、プロダクトを作りながらそういった分野に関わるべく、HRTechの領域で働きたいと考えるようになりました。そんなときに登壇したイベントの会場がアトラエだったことを機に、アトラエメンバーの人柄や雰囲気に魅了され、2018年の11月に入社しました。

現在は、wevoxの新しい機能や方向性を考えたり、マーケターと協力し、マーケティングやブランディングにも携わっています。

木下 僕はもともと制作会社でウェブサイトのデザインをしていました。最初はとにかくかっこいいものを作りたいと思っていたのですが、今後ウェブプロダクトの制作に関わっていくならば、さらに専門性が必要だと感じるようになっていきました。それから転職を考えるようになり、転職メディアの「Green」に登録をしていたら、運営会社であるアトラエから反応をもらったことが入社のきっかけです。2016年の春にジョインしたときは、wevoxもまだ企画段階だったと思います。

株式会社アトラエ デザイナー 木下佑一さん
株式会社アトラエ デザイナー 木下佑一さん

新垣 僕も中途入社で、もう少しで3年経とうとしています。前職は勤怠管理のSaaSサービスを運営している会社で、カスタマーサポートや営業など、ビジネスサイドを担当していました。毎日ひたすらテレアポをしていた時期もあります。

私はもともとデザイナーになりたかったというよりは、自分の嗜好やありたい姿を考えた結果、デザインを中心にやっていくのが良いのではないかという結論に至りました。いわゆる広義の意味でのデザインに魅力を感じ、デザイナーになることを決めたんです。就職活動時から生き生きと働く人を増やすことへの関心が強く、そういったプロダクトを探していた時にwevoxに出会い、アトラエに興味を持ちました。

入社した当時デザインは未経験でしたが、前職に在籍しているときに、バナー広告の作成といった社内でできるデザイン系の仕事に取り組みながら自身の適性を見極めるのも良いのではないかと思い、少し勉強はしていました。

最近はプロダクトのUI/UXデザインがメインになっているので、機能の企画やデザイン、実装を行うことが多いですが、私と木下は、実装ふくめ幅広く担当しています。それぞれの役割ごとに明確に担当者が決まっているというよりは、複数のプロジェクトが並行して進んでいるので、企画から実装まですべて行うこともあれば、デザインのみで終わることもあります。

櫻井 高校卒業後は独学でデザインを勉強し、関西の会社で半年ほどインターンをしていました。そこでの経験を経て、ほんとうに自分が良いと思うものだけを作りたいという気持ちが強くなったため、関西を拠点に、自分でサービスを立ち上げるなどの活動をしていました。

株式会社アトラエ デザイナー 櫻井裕士さん
株式会社アトラエ デザイナー 櫻井裕士さん

アトラエとの出会いは、私の兄が在籍しており、wevoxが大阪のイベントに出展するときにアルバイトとして手伝ったことが最初のきっかけです。

大阪で自身のサービスを運営しているときに上手くコミュニケーションがとれなかったり、マネジメントの部分に課題を感じていたため、純粋にwevoxがとても良いサービスだなと思ったんです。またイベントの打ち上げでアトラエの人と話をしたときに「この人たちと一緒に働いてみたい」、「この会社でなら本当に自分が良いと思ったものを作ることができそう」と感じたため、2019年12月に入社しました。

現在はwevoxのLPやSNS広告といったウェブやグラフィックに関する仕事が多いですね。また、ユーザー企業向けに用意している新サービスのデザインなども担当しています。

――エンゲージメント解析ツール「wevox(ウィボックス)」の特徴や強み、開発体制について教えてください。

竹田 wevoxは、簡単なアンケートに答えるだけで、ワークエンゲージメントやエンプロイーエンゲージメントといった会社内のエンゲージメント、つまり自発的な貢献意欲や主体的に取り組んでいる心理状態を定量化し、可視化できるサービスです。最近はそれらのデータを活用し、エンゲージメントの理論からスコアの活用方法まで学べるオンラインスクールや、集まったデータから人事施策を検討するためのレポートづくりなど、組織内で「働きがい」を醸成するための支援も積極的に行っています。

職場状態の把握にwevoxのデータを活用し対話や振り返りを行うことで、共通認識を醸成することができる。
職場状態の把握にwevoxのデータを活用し対話や振り返りを行うことで、共通認識を醸成することができる。

開発体制としては、アトラエは事業部制のため、展開している3つのサービスごとにデザイナーやエンジニアが所属しています。wevoxの開発チームは全部で20名弱おり、デザイナーと、フロントエンド、バックエンド、インフラなどのエンジニア、データサイエンティストが在籍しています。

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