こんにちは。株式会社FinT 運用ディレクターの荻津こはるです。普段は企業さまのInstagram運用に関する企画立案・制作進行・検証を行っていますが、アカウントでは投稿に用いるクリエイティブを撮影する部分から担当しているため、本連載では企画、撮影準備、撮影当日、投稿の4つに分けてノウハウをお伝えしています。
今回フォーカスするのは、最後のステップとなる「投稿」について。おもにコスメ系アカウントを例に挙げながら、撮影後にどのような作業を経て投稿に至るのかを紹介します。
ステップ1.各投稿の作成
撮影が終了したら、実際の撮影画像をもとに投稿順と投稿内容(キャプションやハッシュタグなど)を作成します。案件によっては撮影前にすべての投稿順や投稿日時を決める場合もありますが、実際に撮影した画像の色合いや商品バランスなどを考慮するため、撮影後に投稿日程を調整できると安心です。
ここでは投稿順や投稿日時の決めかた、そしてキャプションの作成方法、ハッシュタグの決めかたの3点について説明していきます。
1-1.投稿順や投稿日時の決めかた
投稿曜日や時間の選定・検証
投稿順は、投稿すべき内容や日時が決まっているものから確定させていきます。たとえば新商品が5月7日発売の場合、発売日に合わせて新商品の画像を投稿する、といった具合です。
次にそれ以外の投稿の投稿画像を調整します。意図がなく、同じ色味や同じ商品が続いてしまうとユーザーが飽きてしまう可能性がありますし、ウォール(ホーム画面の投稿一覧)の見た目も崩れてしまうからです。ウォールのバランスが整っているとそれだけでフォロー率が上がるという検証結果もあるため、全体のバランス感を意識しましょう。
投稿の並び順を確認する際は、スマートフォンの写真フォルダを活用すると簡単に見ることができます。設定にもよりますが、写真アプリで投稿画像だけをまとめたフォルダを作成し、その中で写真の配置を調整することによって、実際にInstagram上で3投稿ずつ並んだ状態をイメージしやすくなります。
大体の投稿順を決めたら、最後に投稿日を決めます。最初に決めていた優先度が高い投稿の投稿日は固定し、それ以外がバランスよく配置されるよう日程を確定させます。
その際、投稿日は可能な限り偏らないようにしましょう。なぜなら、投稿のない期間が極端に長くなってしまうと、アクティブではないアカウントとしてInstagramに判断され、次の投稿がユーザーの上位に表示されにくくなるためです。これはリーチが伸びづらくなること、ひいては今後のアカウント運用にマイナスの影響を与えかねません。1ヵ月の投稿数に決まりがある場合、週の数で割って1週間に何投稿できるのか、から計算していくと良いでしょう。