ずっとそこにいたくなる、便利で豊かなデスク環境を――UX/UIデザイナー・谷口さん

ずっとそこにいたくなる、便利で豊かなデスク環境を――UX/UIデザイナー・谷口さん
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2022/05/24 08:00

 コロナ禍によってリモートワークが珍しいものではなくなった昨今、とくにクリエイターだからこそ避けてはとおれないのが、「自宅の作業環境づくり」ではないでしょうか。本連載では、そんなリモート業務に欠かせないデスク周りのアイテムをクリエイターが自ら紹介。第2回を担当するのは、UX/UIデザイナー・谷口祐貴さんです。

 リモートワークが日常になってからというものの、自宅のデスク環境を整える口実ができため、節操なくアップデートを繰り返しています。今回はそんな私のデスク環境を紹介していきます。

 私がデスク環境を整える上で重視することは大きくわけて次の4つです。

  1. 乱れないケーブル
  2. 作業もゲームも快適にできる
  3. 必要十分なモノだけけにする
  4. 豊かさを感じられる

 これらの気になるポイントが重なる方はとくに、デスク環境づくりのヒントを得ていただけるかもしれません。

作業の中心となるデバイスたちを一挙紹介

PC

PCはM1 Max MacBookProを使っています。またケーブルが苦手なため、1本のケーブルを MacBookに接続するだけ周辺機器への接続が完了することにこだわっています。ケーブル1本の接続は非常に快適です。何を接続して実現しているのかについては後半で説明しますね。

モニター

モニターはDELLの曲面ウルトラワイドモニターを使っています。もしモニターを2枚使っているのであれば検討をオススメしたいほど、非常に気に入っています。たとえばUI画面をつくっているときにふたつのアイディアを等倍で横並びにして表示できる点や、左側の3分の1でYouTubeを流しながら残りの右側で調べものができる点なども良いですね。画面領域がシームレスに広がっていることは思っていたよりも快適です。

DELLの曲面ウルトラワイドモニターを正面から見た図。
DELLの曲面ウルトラワイドモニターを正面から見た図。

初めてこのモニターを購入するときに、曲面モデルと平面モデルで悩みました。というのも、FigmaなどでUIデザインをつくることが多いので、曲面にすると歪んでいるように見え、デザイン作業に支障をきたすかもしれないと思ったからです。そんな思いから平面のウルトラワイドモニターを使っていましたが、両端がかなり遠く感じ、見づらいと思っていました。

それからしばらく経ち、ステイホーム期間によってゲームで遊ぶ時間が増えたので、fps(フレームレート)の高いモニターが欲しくなりました。そこで両端の見づらさを解消するべく、意を決して曲面を選択。結果として歪みを感じることやデザイン作業への支障もなく、純粋に見やすさが向上しました。迷っている方には曲面をオススメしたいです。

モニターライト

モニターライトはBenQのScreenBarを使っています。使い始めた頃は「意味があるのだろうか?」と懐疑的だったのですが、使い続けていると消しているときの暗さが気になるようになりました。最近は夜になると部屋の明かりを少し暗くしつつ、モニターアームの光で補いながら過ごすスタイルが気に入っています。

モニターアーム

モニターアームはハーマンミラーのFloを使っています。以前は安価なものを使っており不便さもとくになかったのですが、モニターアームの快適さを知ってから、どうしても品質の良いものが気になっていました。

そんな中、Floを比較的低価格で手に入れる機会があったので勢いで購入。佇まいや品質の高さが素晴らしく、購入して良かったもののひとつになっています。アームを使ってモニターを移動させることはほとんどないので機能面は何も変わっていませんが、最高峰の製品を手に入れたことで目移りすることもなくなり、精神的な安定がもたらされました(笑)。

あまり背面まで見ることはないのですが美しい......。
あまり背面まで見ることはないのですが美しい......。

キーボード

キーボードはApple純正のTouch ID搭載Magic Keyboardを使っています。Windows PC を使っていたころはHHKBなどのキーボードを使っていたのですが、MacBookをメインPCにしてからは純正キーボードを使用するように。その理由は、MacBookのキーボードで入力するときと外部キーボードで入力するときの打鍵感を同じにするためです。

今でもほかのキーボードが欲しくなることも多々あるのですが、純正キーボードがTouch IDという代替不可能な機能を搭載してくれたのでホっとしています。

マウスとトラックパッド

キーボードのほかにマウスとトラックパッドも用いる二刀流の私は、ロジクールのMX Anywhere 3のマウスを使っています。以前はM705を何台も買い換えるくらい愛用していたのですが、Bluetoothレシーバーをなくしたかったので乗り換えました。

ほかのマウスも試してみたのですが、手が小さいこともありしっくりこないことも多かったのですが、このマウスは問題なし。比較的手が小さいと思っている方にとくにオススメです。Apple純正のキーボードとトラックパッドが白色なので、手元で触れるものは白・シルバーに統一できるカラー展開をしているのもポイントが高いですね。

マウスと合わせてMagic Trackpadも使っています。Macの快適さを十分に引き出すにはジェスチャー操作が欠かせないため、Magic Trackpadは必須です。どのようにマウスとトラックパッドを共存させるかと考え辿りついたのは、「左に置けば良いのでは?」というシンプルな答え。Magic Trackpadをキーボードの左側に置く形を試してみましたがとくに苦労することもなく、すぐに馴染みました。

左手のMagic Trackpadはジェスチャー操作とスクロール操作を行い、細やかな操作は右手のマウスで行うため、腕の疲れを分散できる点も非常に良いです。

マウス・トラックパッドの二刀流は本当にオススメです。
マウス・トラックパッドの二刀流は本当にオススメです。

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