BtoBの運用型広告を400本分析 そこから見えたクリエイティブパターン11選を解説

BtoBの運用型広告を400本分析 そこから見えたクリエイティブパターン11選を解説
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 広告におけるクリエイティブノウハウを解説していく本連載では、アイディアを考える際に基本となる「メディア」、「コンテンツ」、「ターゲット」にそれぞれ焦点を当てていきます。第9回では、BtoBの運用型広告についてお伝えします。

 こんにちは。株式会社D2CR クリエイティブプランナーの鈴木です。

 前回の記事ではプログラミングスクールに焦点を当て、運用型広告のクリエイティブについてお届けしました。今回は「BtoBの運用型広告」に関してお伝えしていきます。

 私はある日、上司から「○○(BtoBのクライアント)さんの運用型広告をお手伝いさせてもらえるようになったからよろしく!」と言われ、「承知しました!全力でやらせていただきます!」と勢いよく返答。BtoB商材を担当することも初めてだし頑張ろうと奮い立ったのも束の間、BtoB特有の難しさに「これ、どうすればええんや」状態に。そこで上司に解決策を聞いたところ、BtoBの運用型広告を分析してみることを薦められたため、ほかメンバーの力も借りながら約400本のBtoBの運用型広告を収集・分析しました。

 今回は、その分析でとくに多く見受けられたクリエイティブパターンを紹介できればと思います。

BtoBの商材を扱う際におさえておくべき特徴

 クリエイティブパターンを紹介する前にBtoB商材を扱う際の特徴をおさえておきましょう。

  • ターゲット:企業向けのため該当するターゲットが少なく、配信規模やアクセス数が伸びづらい
  • 決裁者:単独で判断することは少なく、複数いる場合が多い
  • 購入基準:コストや、仕様、機能など以外にも取引先にふさわしい企業(信頼)かどうかなど多角的な面を検討し購入に至る

参考サイト:MOLTS「BtoB向け広告を成功させる方法とは|広告の選び方と事例を解説」/サイト改善「改めて整理したいBtoBのマーケティング施策。BtoCとの違いとは」

 これらの特徴を踏まえた上でBtoB運用型広告のクリエイティブパターンを見ていきましょう。

コンテンツがあれば必ずやるべきクリエイティブ3パターン

  1. ホワイトペーパー
  2. セミナー開催を告知
  3. 数字を用いた事例改善

分析した中で見えたクリエイティブ8パターン

  1. だれでも簡単に扱える
  2. 他社との実績
  3. ツール導入が完了するまでの早さ
  4. 担当者の悩みを言語化し、共感を誘う
  5. あえて狭めたターゲットへの指定
  6. 理解が難しい商材をマンガで解説する
  7. 長文テキストで問いかけ
  8. 商材の機能を可視化

コンテンツがあれば絶対にやるべきクリエイティブ3パターン

 まずは配信されている数がもっとも多かったクリエイティブパターンを3つ紹介します。こちらの3パターンはBtoB企業の多くが取り組んでいますので、配信できるコンテンツがあれば積極的に活用することをオススメします。

1.ホワイトペーパー

 ユーザーの抱える問題に対し、その解決策を具体的に提示することで獲得が狙えるクリエイティブです。ターゲットが興味を持つようなタイトルであれば表紙だけで注目を集めることもできますし、内容を少しだけ公開することで続きを読んでみたいという感情を引き出すことも可能です。また、Facebookで活用できる「カルーセルクリエイティブ」で5~10ページほど内容を公開する手法とも相性が良いと考えられます。

2.セミナー開催を告知

 BtoB マーケティングにおいては外せない手法であるセミナー。影響力のある著名人をセミナーに呼ぶことで潜在層へのアプローチもできるでしょう。あるいは使いかたを通して商品のメリットを伝えるセミナーであれば、すでに商品に対して興味がある顕在層へ、最後のひと押しになるでしょう。

3.数字を用いた事例改善

 実際に改善した事例を数字を用いながら表現することで、「この商材を使ったら改善できるんだ」という信頼感を与えることができるクリエイティブです。また自分の上司を説得する際のエビデンスになるといった要素も、良い効果を生み出している要因なのかもしれません。

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