恋愛ゲームの広告クリエイティブでおさえるべき3つのポイントとキーワードとは

恋愛ゲームの広告クリエイティブでおさえるべき3つのポイントとキーワードとは
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 広告におけるクリエイティブノウハウを解説していく本連載では、アイディアを考える際に基本となる「メディア」「コンテンツ」「ターゲット」にそれぞれ焦点を当てていきます。第12回では、恋愛ゲームの広告クリエイティブについてお伝えします。

 こんにちは。クリエイティブプランナーの北澤康成です。前回の記事では「TVCMとデジタル広告の連動×クリエイティブ」にスポットを当て、TVCMとデジタル広告をどのように連動させ、どんな役割を持たせるかについてお届けしました。今回は新たに「恋愛ゲーム×クリエイティブ」のなかで広告表現として重要視すべき3つのポイントについて解説します。なかでもとくに今回は、SNSで配信されるクリエイティブに絞ってお伝えしていきます。

ポイント1:シンプルにまとめる

 SNS上では日々非常に多くの「情報」が流れています。その情報には広告だけでなく、もちろん一般ユーザーからの発信も含まれます。情報の波が押し寄せているこの現代社会で、SNS上でひとつの広告が見られる時間は数秒程度。もしかすると、1秒未満かもしれません。

 恋愛ゲームの広告も例外ではなく、「魅力的なキャラクターがいる」ことを広告で伝えるだけでは目を止めてもらうことは難しいでしょう。

 その中でどうしたら彼らの魅力を最大限に伝え、膨大な情報の中から「これだ!」と思ってもらうことができるのでしょうか。「キャラクターの特徴を伝えるだけでは埋もれてしまうのであれば、アピールするべき要素をたくさん伝えればよいのではないか」と思う方もいるかもしれません。それも正解になると思いますが、注意すべきポイントがあります。それは「伝える内容が多過ぎてもユーザーの心には響かない」ということです。

 インセンティブ、キャラクターの多さ、キャラの属性、声優といったいった魅力はゲームを構成する要素であり、ユーザーの興味を惹くためには欠かせないものとなっています。

 ですが、単純にそれらを入れ込み広告を制作するだけでは「なんかいろいろ特徴がありそうだけどよくわからない」「よくありがちなゲームかもしれない」というように「自分とは関係のないもの」「ほかと何も変わらないもの」と認識されてしまい、あっさりスルーされてしまいます。

 「自分と関係あるもの」「ほかとは何か違うもの」であることを認識してもらい、ユーザーに目を止めてもらうためには、むしろ伝えたい内容を絞り、「明確なメッセージ」を広告に載せて伝えていく必要があります。

  • ゲームに登場するキャラならではの性格や一面
  • ゲームならではのオリジナル要素や雰囲気
  • ゲームを始めることのメリット

 こうした要素の中で今回は「これ」というものを絞り、ユーザーの感情や実際の声をもとに、どのような表現を使えば伝えたいひとつのメッセージが伝わるかを考える。そうやって作成することで、たくさんの情報の中でも差別化できるようになるのです。

 とくに恋愛ゲームで言えば「直感的に良い」と思ってもらうことが、ほかの商材よりも重要です。

 恋愛ゲームとは文字どおり、好きなキャラクターとの恋愛を楽しむもの。「このキャラクターとこんな恋愛をしてみたい」「なんかわからないけどこの物語にときめく」という感情のもとゲームを楽しむユーザーが多いのが特徴です。そうした直感的な良さに重きを置いた広告にすることで、より親和性が高いユーザーの琴線に触れやすくなるのです。

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