ライカ、ライカのカメラとレンズで撮影したかのような写真が実現できるiPhoneアプリ「Leica LUX」発表

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2024/06/08 10:00

 ライカカメラ社(以下、ライカ)は、ライカのカメラとレンズで撮影したかのような写真が実現できるiPhoneアプリ「Leica LUX」を発表する。「Leica LUX」は、優れたレンズで撮影するライカ独特の写真の世界と、ライカならではの印象的な美しさが宿る写真の仕上がりをiPhoneで体感できるアプリ。写真撮影の初心者から上級者まで、気の向くままに撮影するスナップ写真からアーティスティックな写真まで、幅広く楽しむことができる。

ライカのレンズを感じさせる

 「Leica LUX」は、卓越した光学性能で知られるライカレンズで撮影したかのような絶妙な仕上がりの写真を実現できるアプリ。「Aperture」モードでは、「ライカ ズミルックスM f1.4/28mm ASPH.」や「ライカ ノクティルックスM f1.2/50mm ASPH.」などのライカの代表的なレンズで撮影したような印象的な雰囲気の写真を撮影できる。機械学習とコンピュテーショナルフォトグラフィーをベースとしたライカ独自の画像処理エンジンにより、ライカレンズの特徴として知られる秀逸な描写を再現し、ライカならではの美しいボケ味を表現することもできる。Mレンズ特有の印象的な表現をシミュレートできる撮影がiPhoneでも可能となった。

「ライカルック」の世界

 「Leica LUX」はライカ独自のカラーサイエンスを採用しており、ライカのカメラ特有の描写を再現するためのカラーグラデーションとフィルムプリセットを数種類用意している。そのなかには、「Leica Standard Look」「Leica Classic」「Leica Contemporary」「Leica Black-and-White」などがある。「Leica Standard Look」では「Leica LUX」独自の画像処理が行われ、iPhone固有のカメラアプリで撮影した写真とは色合いもコントラストも異なり、より自然な印象に仕上がる。「Leica LUX」があれば、豊かなテクスチャーと印象的な雰囲気が備わった魅力あふれるアーティスティックな写真表現の世界をiPhoneのカメラでも体験でき、写真に独特の持ち味と深みを与えてくれる。

 「Leica LUX」には、直感的に使える高性能なオートモードがあるほか、露出やシャッタースピードなどの重要なパラメーターを手動で設定できるマニュアルモードもあり、写真のあらゆる要素を自由に調整して、思いどおりの印象や雰囲気に仕上げるなど、創造力を自由に発揮しながら、質の高い写真を表現できる。また、新しいレンズのプロファイルや「Leica Look」機能を追加してアプリとしての性能を随時アップデートできるというユニークな仕様も取り入れている。

ライカがフィヨルデン・エレクトラ社を買収

 「Leica LUX」を開発中の2023年12月1日、ライカはノルウェーのフィヨルデン・エレクトラ社を買収した。これは、モバイル事業において新たな事業領域を開拓するという枠組みの中で実施した戦略的買収であった。

 ライカとフィヨルデン・エレクトラ社は、それぞれのビジネスモデルが互いに補完し合う理想的な関係として、ライカはモバイルイメージング開発チームが画像処理と画像品質の専門知識を提供し、フィヨルデン・エレクトラ社はアプリとスマートフォン用アクセサリーの開発に関する豊富なノウハウを提供している。

ラインアップと価格

 「Leica LUX」は、いわゆる「フリーミアムモデル」での提供となる。無償版では、「Automatic Photo Mode」と「Aperture Mode」(「ライカ ズミルックスM f1.4/28mm ASPH.」をシミュレートができるモードと5種類のLeica Looks)を利用できる。

 有償版である「Leica LUX Pro」は、料金が月額1,000円(年間での支払いの場合は10,000 円)となる。「Leica LUX Pro」では、無償版に含まれるモードに加えて、露出、ピント、ホワイトバランスをマニュアルで調整できるモードも含まれる。現時点では全部で11種類のLeica Looksと5種類のレンズを用意し、順次追加していく。そのほかにも、ライカの特別コンテンツやイベントへのアクセスなど、さまざまな機能の拡張を予定している。