タイアップで話題を最大化するために ファンが参加したくなる、SNSを活用した仕組みづくりのコツとは

タイアップで話題を最大化するために ファンが参加したくなる、SNSを活用した仕組みづくりのコツとは
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 総合広告代理店・D2C IDが、SNSを活用したプロモーション施策のノウハウをお届けする本連載。今回は、「タイアップで話題を最大化するコツ」を解説します。

タイアップの力を最大限に引き出すポイントとは

 SNSマーケティングで「コンテンツのタイアップ」はよく目にしますが、パッケージコラボや販促物展開など表層的なプロモーションに終わってしまうケースも多いように思います。もちろん購買貢献という側面ではとても意味のあることですが、パッケージの制約や店頭販促物のスペースなどが課題になることも少なくありません。

 一方、タイアップ企画を行ったからには世の中の話題醸成を期待し、UGCやブランドエンゲージメントがKPIになるケースも増えています。

 効果的なタイアップには、コンテンツと企業が本気でコミットし合うことが不可欠です。単なる広告やビジュアル展開ではなく、双方が連携して複数の「アクション」を実行し、ファンダム(熱心なファン層)を刺激する仕掛けを生むことが求められます。これによって、ファンの参加を促進し、SNS上で話題を拡散。さらにメディアで取り上げられることにより、企業のブランド価値にマス的な波及効果が生まれます。

コンテンツと企業がともに作りあげる物語

 タイアップを成功させるには、コンテンツと企業が互いに深く理解し合い、共通のビジョンを共有することが重要です。理想は「なぜコラボしたのかが腑に落ちること」。その理屈が、直感的なアクションとなって表明されていくことが大切です。バズの鮮度は3日までと良く言われますが、立ち上げ数日でコンテンツタイアップ効果が消耗されてしまってはもったいない。そのために「腑に落ちるコラボアクション」を行い、継続的に進化を遂げていく必要があります。

 たとえば、アニメやマンガのタイアップを検討している場合、原作で支持されているメッセージ性や描写と、企業の持つ商品やブランドの価値や利用シーンの接合点を探ります。大切なのは、なるべく平たい言葉で、かつ世の中が真似しやすい、手の届きそうな公約数を見つけること。それができると話題の創出に必要な「太い共感」が生まれ、マス的な話題に波及していきます。そうすれば「買いたい」「欲しい」といった「利用意向の促進」まで話題を届けていくことが可能です。

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