GMOインターネットグループは、「AIで未来を創るNo.1企業グループへ」を掲げ、グループをあげた生成AIの活用・業務効率化の取り組みを進め、四半期に一度、生成AIの活用に関する定点調査を実施している。
2025年3月に実施した調査の結果、グループ全体の生成AI業務活用率は90.0%に到達し、AIを活用しているパートナー(従業員)の過半数が「ほぼ毎日」活用していることがわかった。また、月間の削減時間は約17.7万時間に到達、1人あたり(※1)月間で約32.2時間を削減できていることとなる(※2)。生成AI活用率が9割を超えた現在も、AI活用による効率化の勢いはそのままに、グループ内のAI活用が引き続き活性化している実態が見えてきた。

調査サマリ
- 2025年3月時点で全体の生成AI業務活用率は90.0%(前回調査差+1.4ポイント)
- 生成AIを業務に活用しているパートナーのうち54.6%が「ほぼ毎日活用」
- グループ全体の月間の削減時間は推定17.7万時間に(前回調査差+約1.6万時間)
- 1人あたりの月間の削減時間は約32.2時間に(前回調査差+約2.1時間)
- 社内リスキリングスクール「虎の穴」に興味を持っているパートナーは62.4%。既に業務活用している人も現状に満足することなく、さらに高度な活用を目指している
- 直近の大きなAIトレンドである「Deep Research(詳細な調査機能)」についても、すでに多くのパートナーが業務に取り入れ、効率化だけでなく新たな価値創造を推進している
調査概要
- 調査テーマ:「生成AI活用」実態調査
- 回答者数:6,422人(有効回答5,276人)
- 調査対象:GMOインターネットグループの国内パートナー(正社員、契約社員、アルバイト、派遣社員、業務委託)
- 調査期間:2025年3月10日(月)~3月14日(金)調査テーマ:「生成AI活用」実態調査
(※1)国内全パートナーの85.6%にあたる5,497人が生成AIを活用していると仮定し算出。
(※2)業務活用をしているパートナーのひとりあたりの削減時間。
GMOインターネットグループの生成AI活用調査結果
1.生成AI業務活用率が90%を突破、うち半数以上が「ほぼ毎日」活用
- 国内パートナー(シフト勤務除く)の90.0%が生成AIを活用(前回調査差+1.4ポイント)。
- 業務に生成AIを活用しているパートナーのうち54.6%が「ほぼ毎日」、83.7%が「週1回以上」活用していることがわかった。
- 生成AIの活用で、ひと月あたり約17.7万時間(前回調査差+約1.6万時間)の削減、1人あたり約32.2時間(前回調査差+約2.1時間)の削減を実現した。
- 一方で、今回よりアンケートの回答結果から「利用頻度」「利用ツール数」「削減時間」「リテラシー」といった複数の観点で、業務活用しているパートナーを3段階の活用レベルに分類したところ、高レベルに分類されたパートナーは全体の28.8%にとどまる結果となった。
今後は、単に業務活用をしている否かだけでなく、高度なレベルで使いこなせているか、という点にも着目し、さらなるAI活用推進を進めていく。




2.社内リスキリングスクール「虎の穴」に強い興味
- 2024年2月より開始した、GMOインターネットグループオリジナルのリスキリング施策である、短期AI人材育成プログラム「虎の穴」について、「受講済み」が11.8%、「興味がある」が50.6%という結果となった。
- このことから、すでにAIを業務に活用しているパートナーも、現状に甘んじることなく、さらにAI活用スキルの向上を目指していることが推測される。
- 「身近にAIについて質問、相談できる人がいるか」という質問に対しては、「いる」と回答した人が71.0%で、周囲の仲間と相談しあってAI活用を推進できる環境が整ってきていることもわかった。
3.「Deep Research」の活用を模索
- 「Deep Research」について、正確性の観点から、最終的には人間による一次情報のチェックは必要という声はありつつも、「調査効率化」「情報収集範囲の拡大」「アイデア創出」といった観点から有益であるという意見が多数を占めた。また、月200ドルと高額な、ChatGPT Proプランに関しても価格だけの価値があるという感想や、調査に当てた時間で別の業務に集中できるなどの意見が寄せられた。
4.人間がやったほうが良いこと、AIを使いこなしている人の条件とは
- 「人間が主体となって、AIをアシスタントとしていかに活用出来るかが重要である」といった回答や、「最終結果は人間がしっかりとチェックするべき」といった回答が目立った。
- 「目的に沿った適切なAIの選択ができる人」や「日々アップデートを追いかけ、ツールを使い分ける柔軟性がある人」といった声も多く見られた。