三井住友フィナンシャルグループ(以下、同社グループを総称して「SMBCグループ」)、Cellidとセブン-イレブン・ジャパン(以下、セブン-イレブン)は、ARグラスを活用した購買体験における実証実験を開始する。
実証実験の概要
三井住友銀行東館内に運営されているセブン-イレブンの店舗にて、従業員に対し、Cellidが独自開発したメガネタイプのARグラスの「リファレンスデザイン(検証用モデル)」を活用して、新しい購買体験を実現させる。購買に必要な「本人確認」、「商品認識」、「商品決済」の機能に加え、ARグラスならではの「商品レコメンド表示」、「商品陳列棚案内」などの機能を追加した購買体験を段階的に検証していく。

実証実験実施の背景と今後の展望
SMBCグループは、ARグラスをスマートフォンに代わる顧客との新たなインターフェースとして注目しており、これを活用した新たなサービス創出に向けた取り組みを進めている。2023年11月より、Cellidと連携し、ARグラスを活用した次世代サービスの可能性について検討を重ねてきた。今回、その取り組みの一環として、ARグラスを活用した購買体験の向上に関する実証実験を開始する。
本実証実験では、ARグラスを通じて現実空間にデジタルの情報を重ね合わせることで、直感的かつシームレスな体験を提供し、日常生活や購買行動における利便性向上の可能性を模索する。こうした体験を通じた形で、AR技術の特性を活かした新たなサービスの有用性や実用性についても探っていく。
SMBCグループは、ARグラスの社会実装を見据え、ユースケースの開発を通じて新たなビジネス領域の創出に挑戦する。今後は、本実証実験の成果を踏まえ、ARグラスを活用した協業の具体化を進めるとともに、さまざまな領域における応用可能性についても検討を継続していく。
また、多様なビジネスパートナーとの連携を通じて、これまでにない価値の共創を目指し、社会に新たなイノベーションの実現に貢献できるよう努めていく。