博報堂DYホールディングスとHakuhodo DY ONEは、タレントの正規AIアバターを開発・提供する「タレントAIアバタープラットフォーム」を構築し、社会実装に向けた取り組みを開始した。

生成AIやデジタルヒューマン技術の進化により、AIアバターは生活者に受け入れられつつあり、エンターテインメントやコミュニケーションの場で活躍が期待されている。同グループは、リアルで活動するタレントの新たな価値をAIアバターによって拡張し、リアルタイムでの1対1の対話や、イベント対応、オンライン接客、企業ブランディング、教育・啓発活動、行政サービスなど幅広い用途への活用を見込む。

安全な運用に向けては、著作権や肖像権に配慮し、日本の文化と各タレントの個性に最適化された独自のガードレールを設計。タレントや権利者の価値観やブランドイメージに沿った振る舞いをAIアバターに反映させ、不適切な言動を抑止することで、タレントとファンの双方が安心して利用できるコミュニケーション環境の実現を図る。同グループの横断的な AI 推進プロジェクト(HCAI Initiative)の一環として、AIスペシャリストや専門チームが開発に携わり、運用・権利管理を一貫して同グループが担うことで、信頼性の高いサービスを提供する。
今後は、各タレント事務所との協業をさらに深め、音声や映像、SNS投稿など複合的な情報からタレントの個性を学習させることで、より表現力豊かなAIアバター開発を目指す。また、タレントだけでなく、アニメやゲームのキャラクターといった他IPへの展開も推進していく方針である。