「大風呂敷を広げて『夢』を語る4月1日にしよう」 新たな文化創出に挑むPR TIMESの第一歩

「大風呂敷を広げて『夢』を語る4月1日にしよう」 新たな文化創出に挑むPR TIMESの第一歩
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 プレスリリース配信サービス「PR TIMES」などを運営するPR TIMESが、2020年4月1日のエイプリルフールにあるプロジェクトをスタートさせた。企業・団体・個人のうちに秘められた「夢」を発信する「April Dream」だ。April Dreamが目指すのは、純粋に楽しい企画を打ち出すことではない。エイプリルフールを「夢を語る4月1日にしよう」という、新たな文化創出への挑戦なのだ。今回はこのプロジェクトの担当者である根本智帆さんと杉本秋さんに話を伺った。

価値がある『嘘』とは――その先にあった『夢』への思い

 4月1日と聞けば、エイプリルフールを思い浮かべる人も多いだろう。2015年からPR TIMESは毎年、エイプリルフールに関連するトピックのプレスリリースを無料で配信する取り組みを行っていた。年々参加企業は増えていったものの、フェイクニュースやデマへの対応が課題のひとつにもなっていた。それが今回のApril Dreamの始まりでもあったと話すのは、PRプランナーとしてクライアント企業のPR企画の立案や実行を手がけている根本さんだ。

「普段は正確さが重視されるプレスリリースにおいて、エイプリルフールだからこそ『将来こんなサービスができたらいいな』とか『こんなことを実現してみたい』という、まだ現実になっていない『嘘』を堂々と発信することで、新しいクライアント企業との関係づくりができるのではないかという思いから、エイプリルフールの取り組みが始まりました。

しかし同時にフェイクニュースなどの問題が顕在化していったことも事実です。『行動者発の情報が、人の心を揺さぶる時代へ』をミッションとして掲げている私たちは、4月1日にどんな情報を発信していくべきなのか。価値ある『嘘』があるとすればそれは何なのか。そんなことを考えたなかでたどり着いたのが、今回のプロジェクトです」

株式会社PR TIMES コミュニケーションプランニング本部 根本智帆さん
株式会社PR TIMES コミュニケーションプランニング本部 根本智帆さん

 今回PR TIMESが挑戦するのは、ただの『嘘』にまつわる施策ではない。ただ嘘をつくのではなく、実現できなかったら『嘘』になるかもしれないけれど、いつか叶えたい夢を発信していこうというのだ。「ジョークで笑いを誘う日ではなく、大風呂敷を広げて『夢』を語る4月1日にしよう」。これは、いままでのエイプリルフールにあった概念や慣習ではない。つまり、新たな『文化』までもを生むことなのだ。

 ムーブメントを生むためのはじめの一歩となる「April Dream」が3月18日に発表されて以降、200社を超える企業が参加を表明。下記が発表された夢の一部となる。

 PR TIMESのサイト内には「♯AprilDream」タグが、またApril Dreamの特設サイトには各社の夢が随時掲載される。またサイト上では企業だけでなく個人も夢を発信できる場として「夢ジェネレーター」を公開。文字にした自分の夢を自身が好きな空に載せることができ、それをTwitterやFacebookに投稿することができるというものだ。

 少し唐突にも見えるこの「空」というワード。なぜ登場したのだろう。

「今回のプロジェクトはメッセージ性が強いので、メッセージだけがシンプルに伝わるようなサイトにしようというアイディアもありました。とはいえ新しい概念なので、情報を受け取る人に寄り添って、一緒に作り上げていくスタンスに持っていけたらと思いました。そうなると、文言だけでただ呼びかけても一方的になってしまうのではないかと考え、行き着いたのが空だったんです」(根本さん)

 このプロジェクトのスタート段階は、エイプリルフールでもある4月1日だからこそできる発信機会の追求。だが、話を進めていく中で、『「夢」』への思いが強くなっていった。営業として日々クライアント企業と併走を続ける杉本秋さんはそう語る。

「夢を思い浮かべているときって、ふと空を見上げることが多いと思います。それに印象に残っている『あの時見たあの空』のようなものって、1人ひとりが持っている、という話で盛りあがったんです」

株式会社PR TIMES営業本部 杉本秋さん
株式会社PR TIMES営業本部 杉本秋さん

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