YAMAPで作成の長野県内山域「登山計画」が「登山届」として正式受理へ 利便性向上や情報照会の迅速化

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2020/06/23 06:00

 登山アプリ・ウェブサービス「YAMAP」を運営する株式会社ヤマップは、長野県と「『登山届情報システム』の活用に関する協定」を締結した。同サービスで「登山計画」を作成し、同サービスに提出すれば、長野県警窓口への印刷・郵送や、登山ポストへの投函を行わなくとも、正式な「登山届」としてそのまま受理されるという。なお、同協定は長野県内の山域を訪れる場合に限る。対象となる山域はこちらで確認できる。

 同サービスでは、あらかじめ大切な家族・友人(緊急連絡先)に登山計画を共有しておくことで、万が一のときに備えられる登山計画機能を提供している。作成したページは印刷し、各自治体・警察窓口への印刷・郵送や、登山ポストへの投函を行うことで正式な登山届として受理される。

 長野県と連携した今回の取り組みは、登山届の提出プロセスに係る登山者の利便性を、より高い水準に引き上げるもの。これにより、登山者は印刷・郵送・投函等の手間を削減でき、通報を受けた救助者も、救助に有力な登山ルートなどの情報をより速く照会・把握できるため、より迅速で適切な救助活動を行えることが期待される。

同サービスの特徴

 登山計画を家族や友人に自動で共有する機能や、登山計画を活動中に確認する機能、そして登山中の位置情報を、帰りを待つ大切な人たちと共有できる機能(みまもり機能)など、安心・安全な登山を支える機能を提供している。

登山計画を家族や友人に自動で共有

 家族や友人(緊急連絡先)は、登山者が提出した登山計画をメールで受け取ることができ、登山活動中であることを家族や友人が「認識していなかったことによる発覚の遅れ」を防ぐことができる。また、みまもり機能を有効にしていれば、無事下山したことも通知される。

登山計画を活動中に確認

 作成した登山計画は、登山中の地図上(オフライン)でも確認することが可能。登山者は、計画上の通過点や通過予定時刻と実際の状況とを照らし合わせながら行動でき、現在地から目的地までの道中が、安全で無理のないものかどうかを判断することができる。

「みまもり機能」で登山中の位置情報を、帰りを待つ大切な人たちと共有

 登山中の位置情報を同サービスのサーバーに定期的に送信することで、帰りを待つ大切な人たちに位置情報を共有できる機能。また、同サービスユーザー同士が山ですれ違うと、お互いの位置情報を交換し、相手の情報をYAMAPサーバーへ送信する。どちらかがオンラインとなれば、電波の届かない場所の位置情報も共有することが可能で、使う人が多いほど、山の安全網を広げることができるという。