Relicとビザスクが提携、新規事業創出プラットフォーム開始 一連プロセスをオンライン完結で支援

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2020/07/02 06:00

 新規事業開発やイノベーション創出を支援する事業共創カンパニーであるRelicは、ナレッジプラットフォームを運営するビザスクと業務提携を行ったことを発表した。新型コロナウイルス感染症対策下にて急速にニーズの高まる「新規事業創出プロセスのオンライン化」に対応し、アイデア創出や仮説検証~事業化の一連のプロセスをオンライン完結するプラットフォームを、両社が共同で提供する。

 Relicは創業以来、新規事業創出支援に特化したSaaS事業である「インキュベーションテック」を活用したイノベーションマネジメントやオープンイノベーションの推進、クラウドファンディングを活用したファイナンスや事業性検証やマーケティング支援に加え、新規事業開発やイノベーション創出を支援する総合的なソリューションを提供してきた。一方ビザスクは、ナレッジプラットフォームを運営している。

 今回、Relicと連携する新規事業創出支援サービス「ビザスクproject」では、ワークショップや勉強会、研修の講師、スポットコンサル、メンタリングなどに、必要な知見を持つアドバイザーをマッチングし、新規事業創出の一連のプロセスに必要不可欠なプログラムを、社外の知見を活用し包括的に支援する。

 新規事業創出プロセスのオンライン化は、アイデア・構想を生み出し、事業案を企画し、仮説検証・リサーチを通して事業案を磨き上げ、事業化を判断する一連のアクションをオンラインで実行するための仕組み。新型コロナウイルス感染症対策下に対応し人的接触や密を避けるのみならず、日本全国や海外に支社支店を持つ大企業やグローバル企業、在宅勤務か出社かを選択できる企業など、物理的・時間的制約を超えて全社的に新規事業創出に取り組みたい企業にとって必須の仕組みとなる。

 Relicのイノベーションマネジメントプラットフォーム「Throttle」と、ビザスクの新規事業創出支援パッケージ「ビザスクproject」を合わせて活用することで、これまでオフラインでの対話を前提としていた新規事業創出プロセスを、同等以上の品質や利便性を担保したうえでオンライン完結させるプラットフォームを提供するという。

 Throttleでは、クラウド上でのアイデア募集・一元管理、コミュニティ作成・チームビルディング、チャット・コメント機能でのオンラインメンタリング、事業企画書・動画などの管理や閲覧、評価・審査結果のリアルタイム集計などの仕組みを提供。一方ビザスクprojectでは、スポットコンサル(=1時間インタビュー)やメンタリングなどのプロフェッショナルサービスを提供する。同取り組みにより、オンラインで完結する「対面によらない情報収集やアイデア創出および仮説検証の仕組み」を新規事業創出の初期フェーズから利用することが可能となるという。

アイデア・構想フェーズ
  • Zoom・Teams・GoogleMeetなどの遠隔ミーティングサービスを活用した各種勉強会・ワークショップ:ビザスク
  • アイデア募集ページ・応募フォームの作成・公開:Throttle
  • アイデアごとにコミュニティを作成して仲間集め・チームビルディング:Throttle
  • 応募アイデアのクラウド一元管理・応募状況ダッシュボード確認:Throttle  …etc
仮説検証・リサーチフェーズ
  • チャット・コメント機能を活用したオンラインメンタリング:ビザスク
  • 想定顧客やキーパートナー候補へのオンラインヒアリング:ビザスク
  • 業界経験者・有識者に対するオンラインリサーチ:ビザスク
  • クラウド上でのアイデア編集・履歴管理・ブラッシュアップ:Throttle  …etc
審査・事業化判断フェーズ
  • クラウド上での事業企画書・動画等の関連情報閲覧・コメント:Throttle
  • 審査ステージ・審査基準の設計、ステップ毎に審査員アサイン:ビザスク
  • 審査結果・コメントのリアルタイム集計:Throttle
  • 審査員からのフィードバック・ブラッシュアップ:ビザスク  …etc

 同取り組みにより、新規事業創出プログラムや社内ベンチャー制度、アクセラレーションプログラムなどのオープンイノベーションも含め、あらゆる新規事業開発プロセスのオンライン化を実現する。これにより、プログラム運営事務局、アイデア起案者・応募者、審査員、社内外メンターなどを含め、すべてのステークホルダーにとってアイデア創出や仮説検証といった本質的な新規事業創出ワークに集中できる快適なオンライン環境を実現し、新規事業創出のスピードや成功確度を高めることが可能となるという。

新規事業創出支援オンラインパッケージ「ビザスク project」について

 「ビザスク project」は、新規事業創出プロジェクトの事務局とアイデア提案者に伴走しながら、制度設計~アイデア創出~仮説検証~事業化フェーズを包括支援するサービス。アイデア想起を促すワークショップや勉強会、研修の講師、仮説検証のためのスポットコンサル、サーベイ、メンタリングなどに、必要な知見を持つアドバイザーをマッチングすることで、幅広いビジネスアイデアの創出を促し事業化に向けサポートする。

 2020年5月18日からは、コロナ禍における新規事業創出に向けた支援を強化すべく、「ビザスク project」をオンラインパッケージで提供している。

「ビザスクproject」 オンラインパッケージ提供ラインナップ
  • 組み合わせによりカスタマイズ可能
  • 1コンテンツあたり最大20人まで参加可能(参加人数により費用が一部異なります)
  • 10万人超の登録者からテーマに応じて、インタビューや勉強会に適任者をアサイン