スマホ依存自覚、最多は女性20代で34% 歩きスマホ危険意識は9割超え、衝突経験も/MMD研究所調査

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2020/08/21 06:00

 MMD研究所は、スマートフォンを所有する男女560人を対象に「2020年スマホ依存と歩きスマホに関する定点調査」を実施した。なお、同調査は前回の「2019年スマホ依存と歩きスマホに関する調査」と一部比較を行っている。

 同調査結果の詳細は次のとおり。

スマホ依存の自覚は17.3%、最多は女性20代の34.0% 「就寝時に枕元にスマホ」60.4%

 スマートフォンを所有する15歳~69歳の男女560人を対象に、スマホ依存について聞いたところ、「かなり依存している」と回答した人が17.3%、「やや依存している」と回答した人が52.5%と、約7割がスマホ依存していると回答。「かなり依存している」と回答した人は、2019年の同様の調査と比較すると3.9ポイント減となった。

 性年代別でみたところ、「かなり依存している」は女性20代が34.0%、「依存していない」は女性60代が45.7%とそれぞれ最多となった。

 スマホ依存について12項目のうちあてはまることを聞いたところ(複数回答可)、もっとも多かった回答は「寝るとき、スマホを枕元に置いて寝る」が60.4%、「ちょっとした待ち時間にスマホをいじる」が59.3%、「情報収集源のほとんどがスマホ」が44.8%となった。

紛失して困るのは「財布」58%、「スマートフォン」42% 理由最多は「個人情報が入っているから」

 続いて、紛失して困るのはどちらか聞いたところ、「財布」が57.9%、「スマートフォン」が42.1%となった。2019年の同様の調査と比較すると「スマートフォン」と回答した人が7.0ポイント増加した。

 年代別でみたところ、「財布」は30代が64.9%ともっとも多く、次いで60代が64.1%、50代が59.8%となった。「スマートフォン」は10代が56.4%でもっとも多く、次いで20代が43.6%、40代が41.5%となった。

 次に、スマートフォンを紛失して困ると回答した236人を対象に、その理由を聞いたところ(複数回答可)、「個人情報が入っているから」が66.1%で最多となった。次いで「連絡が取れなくなるから」が56.8%、「スマホ決済で支払いができなくなるから」が34.7%だった。

緊急事態宣言前後のスマートフォン利用時間は「7時間以上」が3.4ポイント差

新型コロナウイルスによる緊急事態宣言前と後のスマートフォンの利用時間を聞いたところ、緊急事態宣言前は「2時間以上3時間未満」が18.8%、緊急事態宣言後は「2時間以上3時間未満」と「3時間以上4時間未満」が17.7%でそれぞれ最多となった。緊急事態宣言前後で比較してみると「7時間以上」が3.4ポイントともっとも差が出た。

歩きスマホへの危険意識は9割超 歩きスマホ経験は20代が83%で最多

 スマートフォンを所有する560人を対象に、歩きスマホについて聞いたところ、「危ないと思う」が67.5%、「やや危ないと思う」が26.1%と合わせて93.6%が危ないと回答した。2019年の同様の調査と比較すると8.8ポイント減となった。

 続いて、歩きスマホをすることがあるか聞いたところ、「日常的にしている」が4.1%、「ときどきしている」が25.5%、「ほとんどしない」が39.5%と、合わせて69.1%が歩きスマホをしていることがわかった。これを年代別に見ると、歩きスマホをした経験があるのは20代が83.0%で最多となり、次いで10代が77.8%、30代が75.6%となった。

歩きスマホが原因でぶつかった、怪我をした経験は13.2% 歩きスマホ経験者は「物にぶつかった」が15.2%でトップ

 歩きスマホをしている人が原因でぶつかったまたは怪我をした経験があるか聞いてみたところ、13.2%の人が「経験がある」と回答した。

 さらに、歩きスマホをしたことがある387人を対象に、歩きスマホをしていて何にぶつかったまたは怪我をした経験があるか聞いたところ、「物にぶつかった」が15.2%で最多となり、次いで「人にぶつかった」が10.3%、「転んだ」が4.4%となった。

「歩きスマホに規則が必要」73.4%、昨年より23.0pt増加 「規制する法律があったらいい」が最多回答

 歩きスマホの規制の必要性を聞いたところ、「必要があると思う」が73.4%で最多に。2019年の同様の調査と比較すると23.0ポイント増となった。

 続いて、歩きスマホの規制が必要と回答した411人に規制について聞いてみたところ(複数回答可)、「規制する法律があったらいい(道路交通法など)」が56.9%で最多。次いで「罰金があった方がいい」が43.6%、「警察から注意をした方がいい」が35.8%となった。

調査概要
  • 調査内容:「2020年スマホ依存と歩きスマホに関する定点調査」
  • 調査期間:2020年7月10日~7月11日
  • 有効回答:560人
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査対象:スマートフォンを所有する15歳から69歳の男女