IoA技術で遠隔体験する「オンラインビール工場見学」10/8公開へ ホップ畑の360度映像も先行公開

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2020/08/28 05:00

 キリンビールは、ビールの原材料であるホップの日本有数の生産地(岩手県遠野市)とキリンビール仙台工場を工場見学者の目線で体験でき、日本産ホップとビールの製造工程が学べるオンラインビール工場見学「ホップ生産地と工場見学をつなぐ!IoA工場見学 見て、ふれて、味わって おいしさの秘密発見ツアー(以下、「オンラインビール工場見学」)」を10月8日(木)~12月31日(木)にキリンの工場見学特設ページにて公開する。

 公開に先駆けて、まもなく収穫適期を迎える岩手県遠野市の日本産ホップ「IBUKI」(同社が品種改良した日本産ホップ)の畑を体感できる「日本産ホップ畑を見渡そう!360度体験」を同サイトで公開する。

 IoAはInternet of Abilitiesの略。国立大学法人東京大学大学院情報学環 暦本純一教授により提唱された未来社会基盤で、人間の能力の拡張を目的とし、人やロボットが時間や空間の制約を超えて各々の能力を活用しあえるネットワーク環境のこと。

「ホップ生産地と工場見学をつなぐ!IoA工場見学 見て、ふれて、味わって おいしさの秘密発見ツアー」概要

 同ツアーは、ビールの主な原材料のひとつであるホップに焦点を当て、岩手県遠野市のホップ生産者の思いや、ホップを通じたキリンビールのCSV(Creating Shared Valueの略:消費者や社会と共有できる価値の創造)の取り組みを紹介する、約10分間のオンラインビール工場見学。

 オンラインビール工場見学で使用する映像は、今年8月8日(土)に、凸版印刷が提供する先端技術「IoA仮想テレポーテーション」(遠隔観光体験、スポーツ観戦・コンサート鑑賞、遠隔就労などの用途を想定して開発した遠隔体験技術)を用いてキリンビール仙台工場で実施した「ホップ生産地と工場見学をつなぐ!IoA工場見学」の様子を中心に組み立てられており、工場見学者の目線で、まるでホップ畑やキリンビール工場の製造現場にいるかのような体験を味わうことができる。なお、同ツアーでは、360度映像ではなく、工場見学者の目線で楽しむことができる。

開催期間

2020年10月8日(木)~12月31日(木)

内容

①ホップ畑へのテレポーテーション

 まずキリンビール仙台工場からホップ畑へテレポーテーション。首にかけるウェアラブルデバイス「IoA Neck」を装着したホップ生産者の目線で臨場感ある映像を楽しめるほか、ホップの知識を学ぶことができる。また、同社が岩手県遠野市と取り組んできた日本産ホップを通じたまちづくりの取り組みについて伝える。

②「キリン一番搾り生ビール」ができるまで

工場見学ガイドから、「キリン一番搾り生ビール(以下「一番搾り」)」の醸造工程や当社独自の「一番搾り製法」について解説。

③「一番搾り とれたてホップ生ビール」仕込工程を体験

 8月8日(土)に実施したツアー内容に加え、今年も発売する「一番搾り とれたてホップ生ビール」の仕込工程も見学可能。同商品は、水分が含まれている状態の岩手県遠野市のとれたてのホップを生のまま凍結し、細かく砕いて使用する特許技術を用いている。この「凍結ホップ」を仕込釜に投入する様子を、「IoA Neck」を装着した醸造家目線で疑似体験できる予定。

④「一番搾り」で乾杯

 最後は「一番搾り」で乾杯。岩手県遠野市の乾杯音頭「レッツホッピング」も紹介する。

「日本産ホップ畑を見渡そう!360度体験」概要

開催期間

 2020年8月25日(火)~12月31日(木)

内容

  • 収穫適期を迎える8月にホップ畑のグリーンカーテンの間を歩く様子を、スマートフォンから360度見渡すことができる、約1分間の体験。市販の仮想体験(VR)専用ヘッドマウントディスプレイを装着すると、VR体験も可能。高さ約5メートルまでに伸びる美しく広大なホップ畑を自由に見渡せ、まるでホップ畑にいるような非日常の感覚を味わうことができる。
  • 同体験は、「オンラインビール工場見学」で案内するホップ畑を360度視点で視聴できるもの。