ライゾマティクスとエヴィクサーは、自宅にいながらライブ配信と同期した演出を楽しめる「Home Sync Light」を開発。9月21日(月・祝)に行われた「“P.O.P”(Perfume Online Present)Festival」のスペシャルパフォーマンスにおいて、実証実験を行った。
Home Sync Lightは、自宅などでライブ配信を視聴しながら楽しむことのできる、配信音源に高精度で同期して光るデバイス。ライブの映像演出や、照明、レーザーなどに合わせたLEDの光が部屋中に広がり、配信視聴体験をより臨場感あふれるものに拡張する。
同デバイスでは、エヴィクサー社による音響通信「Another Track」を利用することで、デバイス単体で音声を通じて同期が行われる。デバイスの電源を入れて配信の音が聞こえるだけで、自動的に楽曲に同期してLEDの明滅が始まる。また、配信ライブを途中どこから視聴しても、おおよそ1秒以内に同期が完了する。
デバイスとの通信のために専用スマホアプリや特設ウェブページなどを利用しないため、配信プラットフォームを限定しない。音響通信を利用しているため、今後、実際のライブとオンライン配信とが同時に行われた場合にも、会場と配信視聴で同じ光を楽しむことができ、一体感の向上が期待できるという。
今回制作したデバイスは、円筒形の筐体にLEDを巻きつける形状とし、そのまま置いてライトスタンドのように楽しむことや、LEDを伸ばしてモニタに貼り付けるなど、自宅で多様な楽しみ方のできるデザインになっている。また、内部の回路構成を変えずに、新たなデザインでオリジナル筐体を制作することも可能とのこと。
実証実験では、「ABEMA」「ニコニコ生放送」「U-NEXT」「LINE LIVE-VIEWING」を通じた配信を、回線状況の異なる日本国内の約80ヵ所で視聴を行った。
今後、コンサートグッズやイベント演出としての展開も計画しているとのこと。