ライゾマティクスとエヴィクサー、自宅でもライブ配信と同期した演出を楽しめるライティングデバイス開発

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2020/10/10 05:00

 ライゾマティクスとエヴィクサーは、自宅にいながらライブ配信と同期した演出を楽しめる「Home Sync Light」を開発。9月21日(月・祝)に行われた「“P.O.P”(Perfume Online Present)Festival」のスペシャルパフォーマンスにおいて、実証実験を行った。

 Home Sync Lightは、自宅などでライブ配信を視聴しながら楽しむことのできる、配信音源に高精度で同期して光るデバイス。ライブの映像演出や、照明、レーザーなどに合わせたLEDの光が部屋中に広がり、配信視聴体験をより臨場感あふれるものに拡張する。

 同デバイスでは、エヴィクサー社による音響通信「Another Track」を利用することで、デバイス単体で音声を通じて同期が行われる。デバイスの電源を入れて配信の音が聞こえるだけで、自動的に楽曲に同期してLEDの明滅が始まる。また、配信ライブを途中どこから視聴しても、おおよそ1秒以内に同期が完了する。

 デバイスとの通信のために専用スマホアプリや特設ウェブページなどを利用しないため、配信プラットフォームを限定しない。音響通信を利用しているため、今後、実際のライブとオンライン配信とが同時に行われた場合にも、会場と配信視聴で同じ光を楽しむことができ、一体感の向上が期待できるという。

 今回制作したデバイスは、円筒形の筐体にLEDを巻きつける形状とし、そのまま置いてライトスタンドのように楽しむことや、LEDを伸ばしてモニタに貼り付けるなど、自宅で多様な楽しみ方のできるデザインになっている。また、内部の回路構成を変えずに、新たなデザインでオリジナル筐体を制作することも可能とのこと。

 実証実験では、「ABEMA」「ニコニコ生放送」「U-NEXT」「LINE LIVE-VIEWING」を通じた配信を、回線状況の異なる日本国内の約80ヵ所で視聴を行った。

 今後、コンサートグッズやイベント演出としての展開も計画しているとのこと。