博報堂プロダクツと、LGディスプレイジャパンは、メルセデス・ベンツ日本が展開するブランド情報発信拠点「Mercedes me Tokyo(六本木)」において、ニューノーマルなブランド体験を実現する次世代デジタルサイネージプログラムの提供を開始した。
リアルとデジタルの融合が進み、EC市場が拡大するなか、これからのリアル店舗はリアルでしか味わうことができない驚きや感動を与えることで、ブランド・商品の魅力を深く理解していただきつつ、一方では効率化や省人化の実現と、安全性の確保が求められる。
そこで今回、博報堂プロダクツが培ってきた、デジタルサイネージ導入における「戦略設計力」「コンテンツ制作力」「効果検証力」「ワンストップ対応力」を活かし、ディスプレイの分野において高いクオリティと数多くの独自技術を持つLGディスプレイジャパンとともに、非接触でインタラクティブなブランド体験を通じて、深い商品理解と次のアクションにつなげる次世代デジタルサイネージプログラムを開発した。
Mercedes me Tokyo(六本木)は、カフェ、レストラン、ギャラリーが併設されたライフスタイル提案型ショールームとして、常に新しい体験価値を提供し続けている。今回、メルセデスの電気自動車「EQC」の訴求キーワードである「PERFORMANCE」「DESIGN」「CHARGE」を体感する新しい空間設計のひとつとして、同サイネージプログラムの導入に至った。これまで、現実世界とバーチャル世界が融合したMR体験を提供するには、専用デバイス装着が必要となるため、現場オペレーションの複雑化や、体験者が周囲と感動を共有することができないといった課題があったが、透過型有機ディスプレイ「シースルーサイネージ」と、非接触で身体拡張を直感的に感じることができる「ジェスチャーコントロールデバイス」を組み合わせた独自プログラムにより、直感的にMRの世界観を体験・共有することができるようになった。同サイネージプログラムの特徴は次のとおり。
現実世界とバーチャル世界が融合した顧客体験の提供
約39%の透過率で、広い視野角を誇る透過型有機ディスプレイ「シースルーサイネージ」の導入により、ディスプレイ越しに見える実際の商品とスクリーン上の商品紹介コンテンツが融合し、より深く商品を理解することが可能に。まるで車体に触れながら店舗スタッフが説明しているかのような新しい顧客体験を提供する。
非接触でのNUIの実現
画面に触れることなく、手や指のジェスチャーでコンピューターとやりとりできる「ジェスチャーコントロールデバイス」の採用により、容易で自然かつ直感的に、楽しくコントロールできるNUI(ナチュラルユーザーインターフェイス)が実現した。シンプルな手の動きにあわせてコンテンツが動くため、身体拡張(リアルとバーチャル、身体と機械を融合するテクノロジーの活用により、人間の可能性を広げる)を直感的に感じることができる。
オファー提供による試乗促進
店頭で最後まで動画視聴したユーザーに対して、オファーを提供することで、ブランド体験、商品理解に止まらず、次のアクションへと誘引。「セーフティ」「インテリア」「エクステリア」といった動画カテゴリーの再生数や完全視聴率などを分析し、来場者が何に興味があるのかを把握することで、より効果的に試乗を促す動画マーケティングを実現する。