バーチャルテクノロジーでカラダの動きをデータ化し社会実装を進めるイマクリエイトは、体の動きをデータ化する技術に「ナップ」と名付けたことを発表した。
ナップは、これまで画像や動画など2Dとしてしか見ることができなかったさまざまな動きを、3Dモデルを活用することでバーチャル上に立体的に再現し可視化する、同社独自のバーチャル技術。
現在の情報伝達の手段は「聞く」、「読む」、「見る」などが中心で、「伝える」ことが主であるために実体験をともなわせることができなかった。しかし、同技術を活用すれば、バーチャル空間上に「入る」ことで、「伝える」と「体験する」を両立した情報伝達が可能になるという。これによって、たとえば、「動きをあらかじめデータ化しておくことで、その動きをお手本としてトレーニングをする」「動きを見ながらのマンツーマン指導を遠隔で行う」「自らの動きをリアルタイムで確認しながら練習する」「技術を動きとしてデータ化し、後世に残す」といったさまざまな活用が期待できる。
「ナップ」の特徴
「人のカラダの動きを3Dデータ化しバーチャル空間上にその動きを可視化する」という動きをともなわせたVRを実現できるように。
たとえば、スポーツなどの練習や、医療や伝統工芸など、体を動かすさまざまな技術の習得は、これまで「本や動画、熟練者によるお手本などを見て情報をインプットし、その情報をもとに自分の体をどう動かすべきか解釈し、体の動きとして出力する」ということを何度も繰り返して練習していた。同技術を活用すれば、バーチャル上で正しい動きを立体的に可視化できるようになり、初学者はその動きを体でなぞるだけで技術を習得できるように。こうしたかたちで「伝える」と「体験する」が現実でも可能になる。また、バーチャル空間でのトレーニングになるため、「体の好きな部分だけを表示することで現実では見えにくい部分を可視化すること」や「時間や言語、場所を問わない職業訓練」なども可能となり、現実以上に効率的なトレーニングが可能となる。
同社は今後、さまざまな企業と同技術を活用したバーチャルトレーニングの研究開発を進めていくとのこと。