お薬手帳アプリ認知度6割、うち利用経験5割 利便性評価の一方、対応薬局の少なさ課題/MMD研究所調査

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2020/12/11 05:00

 MMD研究所は、2020年10月15日~11月2日の期間で「お薬手帳アプリに関する利用実態調査」を実施。予備調査では20歳~69歳の男女12,517人、本調査ではお薬手帳アプリ利用経験者の335人を対象に聴取を行った。主な調査結果は、次のとおり。

お薬手帳アプリ認知度は57%、利用経験者は47% 20代~30代男女の利用経験が多い傾向に

 20歳~69歳の男女12,517人を対象に、お薬手帳アプリについて聞いたところ、「知っている」が25.9%、「名前だけ聞いたことがある」が31.3%とあわせて認知度は57.2%に。どの世代も半数を超える認知度となった。

 前問でお薬手帳アプリを「知っている」と回答した3,237人を対象に、利用経験を聞いたところ、「現在利用している」が35.9%、「過去に利用していた(現在は利用していない)」が11.3%と、あわせて47.2%が利用経験があることがわかった。性年代別でみるともっとも利用経験が多かったのは男性20代で64.7%、次いで男性30代が62.5%、女性20代が56.8%、女性30代が49.5%となった。

利用経験者の利用きっかけ上位は「冊子の持ち歩き不要」「冊子の持ち歩き忘れ」「かかりつけ薬局のアプリ導入」

 予備調査からお薬手帳アプリ利用経験者335人を抽出し、お薬手帳アプリを利用したきっかけ(複数回答可)を聞いたところ、「冊子を持ち歩かなくていいから」が44.8%ともっとも多く、次いで「冊子を忘れることがないから」が36.7%、「かかりつけ薬局がお薬手帳のアプリに対応していたから」が32.5%だった。

利用経験のあるお薬手帳アプリ上位は「EPARKお薬手帳」「eお薬手帳」「お薬手帳プラス」

 お薬手帳アプリ利用経験者335人を対象に、利用している/利用していたお薬手帳アプリ(複数回答可)を聞いたところ、「EPARKお薬手帳」が35.2%ともっとも多く、次いで「eお薬手帳」が24.5%、「お薬手帳プラス」が21.8%。

 お薬手帳アプリ利用経験者335人を対象に、お薬手帳アプリの利用意向を聞いたところ、「利用したいと思う」が57.9%、「やや利用したいと思う」が25.1%と、利用意向は83.0%となった。

お薬手帳アプリの感想 良かったこと「冊子の持ち歩き不要」、不満は「対応している薬局が少ない」が最多

 お薬手帳アプリ利用経験者335人を対象に、お薬手帳アプリを利用して良かったこと(複数回答可)を聞いたところ、「冊子を持ち歩かなくていい」が51.3%ともっとも多く、次いで「冊子を忘れることがないから」が40.6%、「冊子が増えなくていい」が34.6%という結果に。

 お薬手帳アプリ利用経験者335人を対象に、お薬手帳アプリを利用して不安や不満に感じたこと(複数回答可)を聞いたところ、「対応している薬局が少ない」が34.3%、「使い勝手が悪い」が21.5%、「登録が手間だった」が20.0%となった。

調査概要
  • 調査期間:2020年10月15日~11月2日
  • 有効回答:<予備調査>12,517人 <本調査>335人
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査対象:<予備調査>20歳~69歳の男女 <本調査>お薬手帳アプリ利用経験者の20歳~69歳の男女