日本ユニシスは、「高野山デジタルパス実証事業」を業務受託し、高野山内の公共交通機関や観光施設などのチケットの決済・発行がスマートフォンひとつで可能となる「高野山デジタルパス」を2021年1月8日からサービス開始する。これにより、販売所を介することなくいつでもどこでもチケットが購入できるようになり、キャッシュレスへの対応・人と人との接触の最小限化など、withコロナ時代の観光需要に対応した高野山内の周遊促進をサポートする。
高野山デジタルパスは、バス1日フリー乗車券、付帯する飲食店などの割引クーポン、諸堂共通内拝券、霊宝館入場券を、専用アプリのダウンロードなどの手間なく、ウェブブラウザ経由で購入することができる
デジタルパスの仕組みには、同社の旅行商材流通サービス基盤「Offer Links」が採用された。同ソリューションは、運輸・観光事業者向けにワンストップかつシームレスで、魅力的に観光商材を提供するSaaSサービス。
同ソリューションの活用により、旅行者はバス・店舗など異なる事業者が提供するデジタル対象商品を一括購入し、バス乗車、寺社・店舗でのチケット利用までをワンストップで実現することで、ストレスフリーな旅の提供が可能となる。
また、今後、販売商材が増えた場合は、旅行者の属性に合わせたパーソナライズオファーの実施や登録した観光商材を、同ソリューションを通してつながるほかの旅客運輸・観光事業者との相互販売を実現することで、売上向上への貢献、購入データの一元管理によるデータの利活用も可能となる。
同事業の詳細は、次のとおり。
概要
「高野山デジタルパス」にて、高野山内の公共交通機関や観光施設などのチケットの決済・発行がスマートフォンひとつで可能となるウェブサービスを提供し、高野山観光客の高野山内移動の利便性向上、周遊促進を目指す。
高野山デジタルパス対象
- バス1日フリー乗車券および付帯する飲食店など27施設の割引クーポン
- 諸堂共通内拝券(金剛峯寺、大塔、金堂、徳川家霊台、大師教会(授戒))
- 霊宝館入館券
期間
2021年1月8日(金)から3月10日(水)まで
※販売、利用、払い戻しを含めて、すべて実証期間中のみの期間限定での運用となる。
システム
ウェブブラウザ(Google Chrome、Safari など)を使用
※日本語、英語の2言語に対応
実施主体
紀伊半島外国人観光客受入推進協議会「高野山デジタル対応推進部会(和歌山県、高野町、南海電鉄、南海りんかんバス)」
※観光庁「訪日外国人旅行者受入環境整備緊急対策事業(実証事業)」を活用。