ウェザーニューズは、高精度の気象データと最新技術の活用によって企業のDXを推進し、ビジネス課題を解決するWxTech(ウェザーテック)サービスにおいて、「停電リスク予測API」の提供を開始した。
同APIは、1時間ごとの停電予測のデータを72時間先まで5kmメッシュの細かさで提供するサービス。データはクラウド上に保存され、APIなどで提供するため企業システムとの連携が容易だという。たとえば、停電予測データと連携するスマート家電などの製品開発や、オフィス・店舗のデータを自動でバックアップする停電対策サービス開発のほか、電力会社の体制判断、工場の操業停止や物流事業における配送遅延や休止、スーパー・コンビニ店舗での休業のリスク把握など、BCP対策の観点でも活用できる。
同APIでは、暴風によって停電が発生するリスクを 5km メッシュの高解像度で提供。予測される風速に応じて、72時間先までの停電リスクを指数化し、“停電のリスクなし”“停電の可能性あり”“停電注意”“停電警戒”の4段階で提供する。
停電リスク予測は、2018年に大阪に被害をもたらした台風21号や、2019年に千葉で大規模な停電となった台風15号など、過去の台風接近時に同社のユーザーから寄せられた停電報告と、観測機の風速データの相関関係を分析した結果をもとに予測。2020年9月にこの停電予測モデルを開発し、今回、企業向けに「停電リスク予測API」のデータ提供を開始した。
同社は、同サービスの提供を通して、停電時の被害を最小限におさえる防災・減災サービスや製品の開発、およびDX時代における企業のレジリエンス強化を支援していくとのこと。