JR東日本ら4社など、バーチャル空間掛け合わせた次世代型流通小売りシステムの実証実験を東京駅で実施

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2021/03/14 06:00

 東日本旅客鉄道(以下、JR東日本)、JR東日本スタートアップ、ABALおよびNTTドコモは、2021年3月17日(水)から28日(日)までの期間、東京駅に隣接する「JAPAN RAIL CAFE」にて、VR技術と5Gを活用した未来の物産展の仕組み「Hybrid Retail Platform」の実証実験を実施する。地方の観光・物産・食をVR技術で再現することで、移動が制限される状況においても地方の魅力を体験できる新たな観光と小売りビジネスのかたちを検証する。

Hybrid Retail Platformとは

 Hybrid Retail Platformは、JR東日本スタートアップとABALが共同で開発する、リアル空間とバーチャル空間を掛け合わせて新しい観光・購買・飲食体験を実現する次世代型の流通小売りシステム。最先端のVR技術を有するABALが開発した、多階層VR空間内にてユーザーが自由な移動や体験の共有をすることができる「ABALシステム」を基盤にしている。

 同システムでは、実在する観光地や店舗をVR空間内に再現。ユーザーはVRヘッドセットを使ってVR空間にアクセスすることで、実際に現地を訪れているかのような観光の体験やショッピングが可能となる。また、VR空間には遠隔地から観光地や店舗のスタッフが2Dビデオチャット形式で参加可能であり、遠隔にいる人同士のコミュニケーションを実現する。観光地や店舗にとっても、世界観に合った空間表現がしやすく、高度な販促活動が可能となる新しい観光・グルメ・ショッピングサービスだという。

「未来の物産展from青森」の実証実験について

 東京駅で実施す実証実験「未来の物産展from青森」は、JR東日本のターミナル駅という空間、ABALのABALシステム(ドコモがパートナーとの協創により提供している5Gパートナーソリューション)、ドコモの5G通信を組み合わせ、青森県の観光・物産・食をVR技術で体験できる、新しい形態の物産展となる。

実証実験の狙い

 JR東日本では、地方創生の一環として各地の物産展を首都圏駅で積極的に取り組んできた。しかし、出店事業者は長距離の移動が必要なため負担が大きく、物理的距離が事業の拡大を阻害していた。

 同実証実験では、VRと5Gの技術を活用する「未来の物産展」が、物理的距離や出店コストなどの課題を解消し、地方事業者の都心でのビジネス展開をより行いやすくするソリューションであるかをJR東日本スタートアッププログラムの一環で検証をする。

 さらに、ドコモとABALが推進する5G通信を利用したXRソリューションのモデルケースという観点からも、その有効性や実用性の確認を行う。

「未来の物産展from青森」概要

 Hybrid Retail Platformによって、 JR東京駅八重洲中央口外「JAPAN RAIL CAFE」内特設コーナーに、青森県の観光名所を5階建ての建物としてVR空間に再現。ユーザーは、VRゴーグルを装着することでVR空間内に入り、青森県を旅する。ABAL の「多階層空間移動」技術によって、ユーザーはVR内のエレベーターに乗って各フロアに移動し、VRコンテンツを楽しむことができる。フロアは、青森ねぶた祭・弘前城の桜・奥入瀬渓流・岩木山(津軽富士)・A-FACTORY(エーファクトリー:シードル工房)の全部で5種類。

 また、同実証実験では青森県の地産品やご当地グルメを購入できるVRショッピングの仕掛けも用意します。VR 内で選択した地産品やご当地グルメは、VR 体験終了後、「JAPAN RAIL CAFE」内にて決済し、商品を受け取ることや物産展限定メニューの飲食をその場でお楽しみいただくことが可能です。

実施概要

  • 開催期間:2021年3月17日(水)〜28日(日)
  • 開催時間:午前11時から午後7時
  • 開催場所:JR東京駅八重洲中央口外「JAPAN RAIL CAFE」内特設コーナー
  • 参加方法:特設コーナーからVRゴーグルを装着(体験は無料、物販・飲食は有料)
  • 主 催:東日本旅客鉄道、JR東日本スタートアップ
  • 共 催:ABAL・NTT ドコモ

同実証実験における各社の役割と狙い