リコーは、利用者の新たな価値の共創を目指す知的創造空間「RICOH BUSINESS INNOVATION LOUNGE Tokyo」(以下、RICOH BIL Tokyo)にVRプレゼンテーションツールを導入し、対面でのコミュニケーションの価値を高めることで、利用者との共創活動をさらに加速する。
新型コロナウイルス感染症の拡大により、デジタルツールを活用した非対面・非接触でのコミュニケーションが広がるなかで、「対面」や「実体験」といったリアルなコミュニケーションの役割や価値が見直されている。
同施設は、リコーの技術やサービスを、利用者に実際に体験してもらい、そこで生まれた対話からともに価値創造を目指すための共創拠点として2018年9月に設立された。
同施設に来場した利用者にヘッドマウントディスプレイ(HMD)を装着してもらい、VR上に再現した同施設のなかでリコーの技術やサービスを紹介。同じリアルの空間にいながら、その場にない物をVRで表示したり、さまざまな現場にいるかのようなVRならではの演出を行うことで、より没入感のある高度なプレゼンテーションを体験することができる。こうした情報の付加により、気づきや発想が生まれやすい空間をつくり、密度の濃いディスカッションを誘発することで、利用者との共創を加速させ、さまざまな業種業務の現場のDXに貢献する。
導入にあたっては、同社がこれまでMICE/イベント向けに「リコーデジタルコンテンツサービス」として、体験型のプロモーションやブランディング促進活動を支援するソリューションを提供するなかで培ってきたノウハウをベースに、VR空間で行うプレゼンテーションを作成・実施できるアプリケーション「キネトスケイプ(Kinetoscape)」を提供するハシラスや、優れたCG制作技術を持つダイナモピクチャーズに協力を仰ぎ、総力を結集することで、企画・構想から環境構築・導入までを1.5ヵ月で実現した。
今回の同施設でのVRプレゼンテーションツール導入をきっかけに、今後はコンシューマ市場においてエンターテインメント向けにコンテンツを制作・提供してきた両社と、法人の利用者向けに業務改善を支援してきたリコーグループのノウハウを組み合わせ、VRプレゼンテーションツールの活用領域をさまざまな業種へ拡げ、新たなソリューションとして提供することを目指していく。