丸紅は、中国のオンライン不動産取引プラットフォームを運営するKE Holdings Inc.(以下、Beike社)が開発したREALSEE VR技術サービスについて、BeikeグループのBeike Realsee Technology(HK)Limited(以下、Beike Realsee社)と日本国内での販売業務契約を締結した。
昨今、ライフスタイルや企業活動の在り方が大きく変わり、不動産・建設分野においても、オンライン接客やリモートでの現地案内など、VRを活用した動きが加速している。中国全域において累計900万件以上のVR化の実績を有するBeike Realsee社の技術サポートと丸紅のネットワークにより、日本の住宅などの不動産取引において、数年内に市場の10%のシェアを獲得することを目指すという。
従来、日本市場で展開されているVR技術サービスは、大型・専用のハードウエア設備が必要であり、VR作成に時間がかかる、難易度が高いという課題があった。同サービスは、市販の360度カメラとスマートフォンだけで、最短1時間という短時間かつ容易に、臨場感ある3次元のVR空間を作成可能となる。同サービスを日本に導入することにより、不動産取引におけるDX化を加速させ、日本の不動産取引市場の活性化に寄与する考え。
同社は、VR技術を活用したビジネスの実績・ノウハウを積み上げることにより、BIMオブジェクトの総合検索プラットフォームの開発・運営を行う丸紅アークログや不動産仲介事業を展開する丸紅不動産流通(KW TOKYO BAY)などと連携し、DXビジネス領域を拡大していくとのこと。