こんにちは!はじめまして。株式会社Cosmowayが組織するデジタルプロダクション「factory4」で主にデザインを担当している、新谷と申します。
弊社はモバイルに特化しており、小学校の理科教科書に掲載されたウェブプログラミングアプリの企画・開発に始まった会社です。現在は、デザインとテクノロジーを駆使しながら最適なユーザー体験を生み出し、新たな価値を創出するデジタルプロダクションとして活動をしています。
コロナ禍によって、直接会うことができない、遠隔で作業せざるを得ないという状況の中、モバイルの普及も重なり、オンラインサイトやウェブサービス、アプリケーションの需要が一気に加速しました。
弊社でも、DXのデザインやモバイル端末の数万規模の活用にかかわる導入とセキュリティ、ウェブサイト制作などの依頼は、コロナ禍を機に突発的に増えることになります。
また、昨今ではウェブを通して行政の手続きなどを行うことも少なくありません。IT後進国とも言われる日本において、できるだけ少ないステップでユーザーの目的を達成できるUXデザインとUIデザインは、とくにフォーカスしておくべき部分ではないでしょうか。世代を問わず扱いやすいUIは、ユーザーにとって快適なUXにつながるからです。
本題に入る前に、まずはUIについて簡単におさらいしていきます。UIとは、ユーザーインターフェイス(User Interface)の略称で、ユーザー(主にウェブ・アプリケーション・ソフトウェアを利用する人)と、製品やサービスとのインターフェース(接点・接触部分・伝達方法)などを意味します。
ウェブサイトについて言えば、UIはサイトに表示されるデザイン、フォント、レイアウトの外観などユーザーの目に触れる情報や使いやすさのことを指します。
それは目に付く表面的なデザインだけでなく、メニューやボタンの配置、操作性、画像やフォントを含めた伝達方法など、ユーザーが目にして操作するものすべてことを言います。
たとえば、みなさんが家電や家具を購入しようとしたときには、外観が良かったり、使いやすい、機能的にも優れているものを選びたいと考えますよね。それと同様にウェブやアプリでも、UIはその見た目だけではなく、ユーザーが利用する際の核となるくらい大切な位置付けとなります。
WWDC21で公開されたiOS 15で再設計されたSafariのUI
それでは本題に入っていきます。
Apple「WWDC21」で発表された新しい「iOS 15」。正式リリースは「今秋」と発表されましたが、具体的な配信日は未定です。(2021年6月27日時点)
WWDCではiOS 15についてたくさんの機能強化がプレビューされました。今回はその中で再設計されたSafariのUIについて、変化、そして進化したことでどのような影響があるのかをみていきたいと思います。
まずiOS 15では、FaceTimeが大幅に進化し、通知の再設計「Notification Summary」機能で通知を制限したり、ウォレットアプリの進化、写真の中のテキストを認識し変換、自宅玄関の鍵となる「Home Key」など、日本では実装されない機能も含め、たくさんの機能強化が発表されました。
今回、とくに注目したのが刷新されるSafariのUIです。快適なブラウズ体験のために、新しい「タブバー」と「タブグループ」を採用し再設計されました。