VR法人であるHIKKYは、メディアプラットフォームnoteは、パートナーシップを締結したことを発表した。
さまざまなクリエイターが創作の背景やストーリーを発信する創作の街をつくるnoteと、VRクリエイターが作品を展示・販売するVR空間をつくるHIKKY。両社がこれまで担ってきたことを連携させることで、VRクリエイターが創作をより一層楽しめる環境づくりに取り組む。
コロナ禍でリアルなコミュニケーションの機会が減少したことから、VRへの注目度は再度高まりを見せている。VR・ARのグローバル市場は2020年から24年まで年率54%で成長し、市場規模は120億ドル(約1兆2,440億円)から728億ドル(約7兆5,465億円)に拡大すると予測されている[IDCによる2020年11月17日のレポート]。HIKKYが主催するVRイベントへ参加するVRクリエイターや企業も年々増加し、2020年開催の「バーチャルマーケット5」は、1,000以上のサークルが出展し、100万人を超える来場者数を記録した。
一方で、VRクリエイターが作品をつくり、発表し、ファンや仲間に出会ううえでの課題は、VR空間での作品制作の背景やストーリーを十分に伝える場がまだ決して多いとはいえないことだという。創作活動の本拠地として、クリエイターが文章をはじめとしたさまざまなコンテンツを発信する場であるnoteを、VRクリエイターの作品制作の背景やストーリーを発信する場としても利用しやすくすることで、VRクリエイターとファンや仲間とのつながりをより深めることができると考えた。
noteは創作の街をインターネット上につくることで、HIKKYはVRイベントを運営することで、クリエイターが作品を発表し、ファンや仲間と交流する場を広げてきた共通点があるとのこと。この共通の取り組みを加速するため、VRクリエイターの創作を後押しするパートナーシップが実現した。
同パートナーシップでの取り組みは次のとおり。
note proを利用したHIKKY公式noteの開設
noteからHIKKYへ法人向けプランnote proを無償提供し、HIKKYは公式noteの運営を開始。HIKKYの展開するVRコンテンツの詳細やHPでは語りきれないブランドメッセージを発信するほか、社内のさまざまな職種の人材や職務内容の紹介記事など、noteでだからこそできるHIKKYの情報を発信していく。
バーチャルマーケットとnoteの連動
バーチャルマーケットの参加クリエイター紹介ページやバーチャルマーケット上の出展ブースで、各クリエイターのnoteのアカウントや個別記事をリンクさせて、作品と同時に背景やストーリーが伝わりやすい環境をつくる。まずは2021年8月14日~28日に開催される「バーチャルマーケット6」から実施する。
VRクリエイター向け勉強会の開催
VRクリエイターを対象にnoteの活用法を紹介する勉強会を、両社で継続的に開催。
ほかにも、常設型のバーチャルショッピングモール「VketMall」(ブイケットモール)で販売される商品をnoteの記事に埋め込み表示できるようにして、商品販売とストーリーの発信をシームレスにつなげられるようにするなど、VRクリエイターの創作を盛り上げる取り組みを両社で順次行なう予定となっている。