VRクリエイティブスタジオを運営するambrは、法人向けメタバース構築プラットフォーム「xambr(クロスアンバー)」を提供開始した。第1弾として、東京ゲームショウ初のVR会場となる「TOKYO GAME SHOW VR 2021」(以下、TGSVR2021)へ採用されたことを発表した。
xambrは、メタバース(多人数が参加可能で、参加者がそのなかで自由に行動できるネットワーク上の仮想空間)や仮想空間の構築と運用を実現するカスタマイズ技術基盤プラットフォーム。メタバースや仮想空間を創造するために必要な機能を標準として用意しており、品質の高い仮想空間が効率的に構築できる。また、xambrは決まったフォーマットにコンテンツをはめ込むようなプラットフォームではないため、プロジェクトごとにカスタマイズし拡張できるように設計されている。
同社が手掛けるVRクリエイティブスタジオ事業では、各プロジェクトにおいて「CG・システムの設計・開発」はもちろんのこと、「プロジェクト全体のコンセプト」からそれを実現するための「バーチャルならではのユーザー体験」までをデザイン(さらに、場合によっては事業計画も一緒に描く)。そのなかで「開発都合の仮想空間」ではなく、「ユーザー体験ファーストの仮想空間」を実現するためのプラットフォームがxambrだという。
xambrの特徴
- 多人数向けの仮想空間に必須となる標準機能を搭載
- Oculus Quest 2を含むVRおよびPCのマルチデバイス対応(スマートフォン対応予定)
- カスタマイズ/拡張性の高いシステム基盤
- ホワイトレーベル型として独自アプリでの構築が可能
初のVR会場、TGSVR2021について
東京ゲームショウは世界規模のゲームの祭典。今年開催の「東京ゲームショウ2021オンライン」において、創立25周年を記念して、史上初となるバーチャル会場「TOKYO GAME SHOW VR 2021」をオープンする。
今回のバーチャル会場では今までにリアルイベントが提供してきた「ワクワク感やセレンディピティ」、オンラインになることで付加された「効率性やリモート参加」といった価値を活かしながら、それにバーチャルならではの体験や機能を加えることで、新しいイベントの楽しみ方を用意している。
TGSVR2021は、ambrと資本提携を結ぶ電通グループと共創。プラットフォーム提供にとどまらず、コンセプト設計、体験設計、空間設計、プラットフォームを用いた基盤開発などを手掛けたとのこと。