Artec 3D、Artec Studio 16発表 どこからでもチームと共同作業ができるように

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2021/09/24 06:00

 プロ仕様の3Dハードウェアおよびソフトウェアの開発業者兼メーカーであるArtec 3Dは、受賞歴のある弊社の3Dスキャンソフトウェアの最新版であるArtec Studio 16(以下、AS16)と、ユーザーが3Dスキャンデータにオンラインでアクセスや表示、コメント、および処理ができるようにするコラボレーションプラットフォームであるArtec Cloudのリリースを発表した。

 AS16とArtec Cloudの統合は、3Dプロジェクト管理を合理化させる。ユーザーは、3Dデータをアップロードして同僚と共有したり、それに対してコメントを残したり、写真を送信したり、きちんとした会話をすることが可能。Artec Cloudを活用すると、ユーザーはデバイスの技術的な制限にとらわれず、どんな場所やコンピューターからでもブラウザを介して3Dスキャンを処理することもできる。

検査の新機能:スキャン・トゥ・CADが8倍速に

 コンポーネントと製品は、AS16を利用してシームレスなControl Xとの統合により検査できます。スキャンから検査へのスムーズなワークフローにより、ユーザーはArtec Studioでスキャンを終了したり、メッシュを検査したり、CXを利用して検査を実行したりできる。ユーザーはバッチでCX検査を実施することも可能。Artec Studio独自の検査ツールでは、スキャン・トゥ・CADの位置合わせが8倍速になり、複雑なCADモデルでの距離マッピングの測定計算が70%高速で生成される。幾何形状を取り扱う場合には、ユーザーは拘束を設定することで品質検査の結果をさらに最適化できるようになった。垂直距離の正確な点間測定は、数回クリックするだけで実行できるため、正確な厚さの計算や外形寸法の定義が容易になる。

リバースエンジニアリング向けの新しいスキャン・トゥ・CAD機能

 カスタマイズされたフリーフォームの幾何形状の活用で、ユーザーは曲線サーフェス用のカスタムフィットの幾何形状が作成できる。拘束により、スキャンに適合する幾何形状は所定の位置にスナップされ、エクスポートの準備が整う。これは、プラグインなしでもSOLIDWORKSに直接エクスポートが可能。AS16は、構築された平面からCADに最適な断面も備えており、リング状のオブジェクトをリバースエンジニアリングするための新しい円環幾何形状も追加された。

AI搭載のHDモードの強化:HDデータを2倍速で取得

 EvaやLeoのハンドヘルド3Dスキャナに搭載されたArtec 3Dのニューラルネットワークを基盤としたHDモードは、AS16で強化された。HDプロジェクトは、ほぼ2倍速で再構築できるようになり、HDプロジェクトのサイズはほぼ20%縮小化された。スキャンデータは、のちに必要に応じてより強力なコンピューターに保存して処理することも可能。新しく暗号化されたファイル形式により、ユーザーは高解像度データをLeoからSDカードにエクスポートして保存できる。

CGIの写真のようなテクスチャ:スキャンとフォトグラメトリデータを組み合わせて、両方から良いとこどり

 AS16を使用すると、ユーザーはスキャンデータと写真を組み合わせて、写真のようなテクスチャを備えた高精度のモデルを作成することができる。プロ仕様のカメラや携帯電話から撮影した写真をArtec Studioにアップロードすることが可能になり、ユーザーは、Artec Leo、Eva、またはSpiderでキャプチャしたメッシュにテクスチャを容易に作成したりマッピングしたりすることができる。スケールアルゴリズムによる位置合わせのおかげで、ユーザーはチェックボックスを有効化させて3点を位置合わせすることで、フォトグラメトリで作成されたモデルの任意のスケールを実際のスケールに一致させることができる。

高速化したスピードと使いやすさ

 AS16ではプロジェクトの読み込みが少なくとも10倍速くなり、プロジェクトの読み込みの平均が10秒に短縮される。また、ユーザーはスキャンが完全に読み込みされるのを待ってからデータを操作する必要がなくなった。自動保存により、プロジェクトの進捗を安全に保存し、ユーザーに安心を提供することができる。スマートRAMオプティマイザーは、重要なデータを自動的に読み込み、使用されていないデータをアンロードすることで、より高速でスムーズなワークフローを作成する。