カヤックは、みせるばやおと協業し、大阪府八尾市にコミュニティ通貨(電子地域通貨)サービス「まちのコイン」の実証実験を10月21日(金)から2022年3月まで予定している。
八尾市は、多くの製造業が集積する国内有数の“ものづくりのまち”で、約3000もの中小企業が集積し、雇用やまちのにぎわいを創りだしてきた。一方で、製造業が若者の憧れる職種になっていないことや、ものづくり職人の高齢化により技術の継承がなくなる課題なども抱えている。
課題解決のひとつとして、2018年にみせるばやおが八尾市とともに始めた、子どもたちに“ものづくり”体験を提供する施設「みせるばやお」がある。同施設の取り組みは、ワークショプを通して“ものづくり”に対する子どもたちの興味関心を喚起し、また賛同企業120社(2021年9月21日現在)の交流促進にもつながっている。2020年には、賛同企業が“ものづくり”の体験や工場見学そのものを「エンターテイメント」と捉えるオープンファクトリーイベント「FactorISM」を開催するなど、八尾市の地域活性化にも貢献している。
「まちのコイン」はひと・まち・地球にうれしい体験で地域をつなげるコミュニティ通貨サービス。同通貨を活用することで、ものづくり企業同士のつながりや、そこに参加・応援する人たちを可視化し、さらなるコミュニティの活性を計る。また、ものづくり企業以外の業種や一般市民の「FactorISM」への参加を促し、もっと多くの人が「モノタメ」(ものづくりエンターテイメント)を楽しみ、まちづくりに参画することで、地域活性につなげることを目指す。
同通貨では各地域でテーマを設定し、そのテーマに基づいた体験をコミュニティ通貨で利用したり、獲得したりできる。今回の八尾市のテーマは、「Be Makers!“つくる”が楽しくなるまち」。かつては労働集約型だったものづくり企業も、現在は新しいアイデアとものづくりの技術が融合し、よりクリエイティブなまちへ発展を遂げている。そんなクリエイティブな「つくる人」をもっと増やし、ものづくりを自由に楽しんで欲しいという思いを込めた。また、通貨名の「やおやお」は、八尾のものづくりで溢れている様子や、現在もクリエイティブな産業を生み出す八尾らしさという意味が込められているとのこと。
八尾市「まちのコイン(やおやお)」実証実験概要
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実証実験時期:
①2021年10月21日(木)〜2021年10月24日(日)
②2021年10月25日(月)〜2022年3月31日(木)(予定) - 利用場所:①FactorISMイベント内、②八尾市内全域
- 利用方法:コミュニティ通貨「まちのコイン」アプリをAppStoreまたはGoogle Playからダウンロード、地域選択で「八尾市」を選択