大日本印刷(DNP)と渋谷未来デザイン、渋谷区立宮下公園の指定管理者の宮下公園パートナーズの3者は、現実の宮下公園を仮想(バーチャル)空間上に高精細に表現した「渋谷区立宮下公園 Powered by PARALLEL SITE(パラレルサイト)」を構築し、さまざまなイベントを実施して、公園の価値向上や新たなコミュニケーションの創出、渋谷の新しいカルチャーの発信などを推進している。
今回、第3弾のイベントとして、アートとテクノロジー、テクニックにフォーカスして、旬な現代アート作家を紹介するテレビ朝日の新感覚アート番組『アルスくんとテクネちゃん』の世界観を再現したバーチャルミュージアム「アルスくんとテクネちゃん パラレル・アートパーク」を2021年10月20日(水)~2022年3月31日(木)に開催。番組で紹介した今、注目の現代アート作家の作品を宮下公園のバーチャル空間に展示し、パブリックスペースを活用した新たな鑑賞体験、アートのさらなる可能性を発信する。
「アルスくんとテクネちゃん パラレル・アートパーク」の概要と特徴
同展覧会の利用者は、バーチャル空間で自身の分身となるアバターとして、番組のナビゲーター「アルスくん」または「テクネちゃん」のいずれかを選んで、無料で自由に鑑賞できる。
バーチャル空間では、ボイスチャットに参加できるほか、同展覧会限定デザインのスタンプで自身の感情を表現できるなど、友人と一緒に鑑賞しながらコミュニケーションを楽しむこともできる。また、期間中には、バーチャル空間で、「アルスくんとテクネちゃん」の番組オリジナルグッズを購入できる。
テレビ番組の世界観を渋谷区立宮下公園のバーチャル空間に再現
同展覧会では、テレビ朝日のアート番組『アルスくんとテクネちゃん』の世界を忠実に再現し、番組で音声ガイド(ナレーション)を務めているバーチャルシンガー・花譜のオリジナル音声で、展覧会の概要や各作家の作品紹介を聴くことが可能。
バーチャル空間ならではの手法で個性溢れる現代アート作家の作品を展示
今回の展覧会に参加しているのは、アーティスト・藤倉麻子氏、画家・横山奈美氏、美術家・吉野もも氏の3名。バーチャルならではの表現方法やギミックを活かした手法で、個性溢れる作品の数々を展示する。
藤倉麻子氏は、3DCGを使い、普段見えている風景の先を想像したビビッドな世界を宮下公園のバーチャル空間に出現。藤倉氏ならではの感性で、空や建物を鮮やかな色彩に塗り替え、ピンクの艶めく岩が行き交う。
画家・横山奈美氏は、「LOVE」の文字が光るネオン管を描いたシリーズ作品を展示し、リアルな展覧会会場では観ることができない絵画の裏側にも回り込める仕掛けを盛り込んでいる。
美術家・吉野もも氏は、視覚的な仕掛けを利用して、ホテル「sequence MIYASHITA PARK」の壁面を丸ごと作品として展示するほか、合わせ鏡のように空間が続く作品や、壁と一体になった遊び心あふれる作品を芝生広場で展開する。
渋谷のイベントと連携し、「バーチャル公園」と「アート」の魅力を発信
渋谷区と渋谷未来デザインが企画し、2021年11月5日(金)~14日(日)に開催する「SOCIAL INNNOVATION WEEK 2021」と連携して、アートやスポーツに関連したパネリストを迎え、公園のバーチャル空間の活用を考えるトークセッションなどを開催予定。
また、「SHIBUYA CULTURE CONNECT」をコンセプトテーマに、アートの可能性で人と人、過去と今、場所と場所、文化と未来など、さまざまなつながりを感じてもらうアート作品、プログラム、テクノロジー体験などが集まった「渋谷芸術祭2021〜SHIBUYA ART SCRAMBLE〜」とも連携し、「都市とバーチャルをつなげる」をテーマとして出展する。