ブラザー、新企業CM「想像力のそばに」公開 自社製品で作ったアイテムによるコマ撮りアニメーション制作

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2021/12/06 07:00

 ブラザー工業は、本年度第4弾となる企業CM「想像力のそばに」を公開した。映像は全編コマ撮りによるアニメーションで、登場するペーパークラフトや金属の造形物はすべて自社製品によって制作されており、映像を通じてブラザー製品をより多くの人に知ってもらうことを目指している。

 同社では、2019年度から「あなたのブラザーでいたい。」をキャッチフレーズにした国内向け企業広告を展開。今回の動画も、より多くの人に同社のさまざまな製品を知ってもらうことを目的に制作された。さらに今回は、モノ創りにおける「想像力の大切さ」をテーマにしており、ブラザーの想像力とそれを具体的なかたちにする技術力を訴求する内容になっている。

映像内のひとコマ(人形はブラザーのカッティングマシンで制作)
映像内のひとコマ(人形はブラザーのカッティングマシンで制作)

 映像内に登場する多くの制作物は同社製品でつくられている。同社はこれまでも、同社製品で作ったアイテムで結婚式を演出する「ブラザーが結婚式作ってみた」や、同社製品で巨大からくり装置を組んだ「ブラザーからくり」など、自社製品を活用した企業広告を公開してきた。今回の映像も多数のブラザー製品を活用しており、アニメーションに登場するペーパーの人形や模型、金属造形など、そのほとんどが自社製品を使って制作しており、ブラザーグループの多様な独自技術を生かし、生産性と創造性を発揮しながら挑戦し続ける企業姿勢が表現されている。

 映像は全編コマ撮りによるアニメーションで、1ヵ月にわたり総カット数2,800枚を超える撮影が行われた。1カットごとに手作業で人形や模型を動かし、静止画で撮影した写真をつなげて映像化されている。

 今回の映像で使用したペーパークラフトなどの制作物は、期間限定でブラザーミュージアム(名古屋市瑞穂区)にて特別展示される。一般公開は12月1日(水)から1〜2ヵ月間の予定で、実際の制作物を間近で見ることができる機会となる。

 同アニメーション制作に使われた同社製品は次のとおり。

カッティングマシン「ScaNCut DX SDX1200」

 スキャンカットはハサミやカッターを使わずに、タッチパネルの操作で紙や布、薄いプラスチックシートやステッカーなどをカットする製品。スキャナーを内蔵しており、手描きのイラストなども手軽にカットすることができる。

 複雑な形状のパーツを組み合わせて作った主役の兄弟のペーパークラフト。頭や手が動くだけでなく、額の扉も開閉するような細部にまでこだわった構造になっている。

 風船の姉妹はポージングごとに大量のパーツをスキャンカットで切り出す。

 鬼の兄弟は頭や手が動くような設計で制作し、アニメーションで豊かな動きがつけられている。

ガーメントプリンター「GTXpro」

 Tシャツやトートバッグなど布地に高精細な印刷ができるプリンター。容易なデザイン編集、フレキシブルな印刷枚数の調整や高速プリントを実現している。

 計51枚のTシャツに風船のデザインをプリント。1mm単位の精度で位置をずらして印刷することで、なめらかなアニメーションの動きが実現されている。

刺しゅう用ミシン「Innovis VF1」

 センサー機能を搭載するなど先進のソーイング機能を搭載した製品。思い通りの位置に思い通りの角度で刺しゅうができ、クリエイターのミリ単位のこだわりを実現できる。

 紳士の兄弟を高精度に刺しゅう。毛糸のヒゲは1本ずつ配置して少しずつ動きがつけられている。

「ファーストタンク」搭載インクジェットプリンター「DCP-J4140N」

 在宅ワークにおすすめの、便利に使える機能が充実した大容量インク対応プリンター。1回のインク交換で長期間使用できるファーストタンクモデル。

 工作機械SPEEDIOのイラストを印刷。100枚以上の絵を印刷して順番に重ねることで、パラパラ漫画のような動きとなっている。

工作機械「SPEEDIO M200X3」

工作機械「SPEEDIO M200X3」
工作機械「SPEEDIO M200X3」

 自動車部品やIT機器などの製造・加工で活躍する工作機械。同モデルは、旋回軸と回転軸を備え、旋削加工とマシニング加工をワンチャッキングで行うことができる複合加工機。

 SPEEDIOでアルミの鉄球や街並みの模型を制作。太さ1mmの繊細なパーツも、高い加工能力で簡単に削り出すことができる。金属の反射による映り込みを抑えるため、あえてマットな仕上がりになっている。