コマースメディアプラットフォームを提供するCriteo(クリテオ)は、5Gの普及にともない、今後一層注目される動画配信サービスの視聴傾向とコネクテッドTVの利用状況に関する調査を行い、その結果をまとめたレポートを発表した。
調査結果詳細
動画配信サービスなどの視聴に費やす時間が、パンデミック以前と比べどのように変化したかを調べた。その結果、有料・無料の動画配信で視聴数が最大の伸びを示し、アンケート対象者の5人に3人が、Netflix、Amazonプライム・ビデオ、Disney+、Apple TVといった配信サービスでの視聴が増えたと回答した。視聴時間については、回答者の半数近くが、1週間に無料コンテンツを5時間以上、有料コンテンツを最大10時間視聴していることがわかった。
動画配信サービスをより頻繁に利用するようになった理由としては、視聴者の半数程度が「豊富なコンテンツを無料で視聴できるため」と回答。また、半数近い視聴者がパンデミックによる在宅時間の増加も影響していると回答した。
なお、5人中3人が、ケーブルテレビや衛星放送よりも動画配信サービスのコンテンツのほうがエンターテインメント性に優れ、コストパフォーマンスが高いと感じている結果となった。
「動画配信サービスを利用するうえで重視すること」をたずねたところ、動画配信サービス視聴者の5人に2人が、「無料コンテンツの有無」を重視する要素と回答。また、3人に2人が、完全にまたは部分的に広告費で運用されているサブスクリプション型の動画配信サービスに満足していることが判明した。
好感の持てるオンライン広告のタイプについてたずねたところ、もっとも好まれる広告フォーマットは動画という結果に。動画広告を好む理由として、視聴者の5人に2人が「エンターテインメント性があり、魅力的だから」と回答した。
また、視聴者は動画コンテンツの視聴を途中で中断されるよりも、前または後に再生される動画広告を好む傾向にあることがわかった。
視聴者の半数は、動画広告を見た後にノートPCやタブレット、スマートフォンなどで注目の商品やサービスを検索すると回答。消費者5人中2人は、この12ヵ月の間に「動画配信サービスによって購入の意思決定に影響があった」と回答し、動画広告を視聴後に広告主のウェブサイトを訪問して購入したことがあったという。特に、ミレニアル世代とZ世代は、購入の意思決定に動画配信サービスの影響を受ける傾向が強かった。
調査概要
- 調査期間:2021年6月
- 調査対象:スマートTV/インターネットTV視聴用のデバイスを所有し、有料/無料の動画配信サービスを視聴している男女
- 調査人数:合計1,015人
- 世代区分:Z世代…1996~2003年生まれ(18~25歳)/ミレニアル世代…1983~1996年生まれ(25~38歳)/X世代…1967~1982年生まれ(39~54歳)/ベビーブーム世代…1948~1966年生まれ(55~73歳)