パルコが「XRscape」へ参画 渋谷PARCOを空間のメディア化拠点としてバーチャル広告など展開

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2022/01/31 06:00

 パルコはKDDIとPsychic VR Labの提供する「XRscape」(5GやVPSなどのXR技術で実在の都市空間にバーチャル上の広告やコンテンツを重ねて配信できる空間のメディア化ソリューション)に参画する。

 KDDIの事業共創プログラム「∞の翼(ムゲンノツバサ)」の一環として、東京都渋谷区の渋谷PARCO 1F「ナカシブ通り」と10F「ROOFTOP PARK」の2地点を空間のメディア化の対応施設として展開する。

 XRscapeについての詳細は、次のとおり。

特徴

 XRscapeは、「渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト」での活動や実証実験を通じた知見を踏まえ、実在の都市空間にバーチャル広告やコンテンツなどを自由に配置・配信できる空間のメディア化ソリューション。XRクリエイティブツール「STYLY Studio」を使い、都市空間に重ねるAR/MRコンテンツを容易に制作、管理、配信が可能となる。利用者は「SATCH X」を使いスマートフォンをかざすことで、実在の空間にコンテンツを重ね合わせる「XRのある風景(XRscape)」に容易にアクセスできるようになる。

想定ユースケース

AR/MRコンテンツ配信

  • XRscapeの対応場所において、空間上のさまざまな場所にコンテンツを配置し、その空間全体をジャックすることができる。コンテンツは静的なものだけではなく、ゲームなどのインタラクティブコンテンツにも対応している。
  • XRscapeでは、コンテンツの制作から実施場所の使用許諾の取得までワンストップで行うことができ、空間に合わせたコンテンツを容易に配信することができる。

デジタル広告配信

 屋外広告やデジタルサイネージなどの物理的な設置枠に関係なく、空間に自社の広告を配信することができる。既存の屋外広告枠と合わせて配信することで、ユーザーへの訴求を強化することができる。

回遊型ARスタンプラリー

 対応スポットに複数のAR/MRコンテンツを配置し、施設内や都市を回遊しながらユーザーに楽しんでもらえるプロモーション施策を容易に実施することができる。

キャラクターグリーティング

 IPキャラクターを3Dモデルで特定の場所に出現させ、ユーザーにはキャラクターと一緒に写真を撮るなどの体験や、ユーザーの行動に合わせてキャラクターが反応するなどのインタラクティブな体験を提供できる。

対応エリア(2022年2月時点)

空間のメディア化対応施設

渋谷PARCO 1F「ナカシブ通り」/10F「ROOF TOP PARK」