セプテーニが運用する、AIを活用したディスプレイ広告クリエイティブ制作メソッド「Odd-AI Creation」は動画フォーマットにも対応開始した。
従来、デジタル広告におけるディスプレイ広告では、広告の効果につながる要素(画像内の一部領域、テキスト内の単語など)は人が仮説を立て、それをもとに新たに広告クリエイティブを制作するという運用が一般的だった。
一方で、広告効果を最大化するために、広告クリエイティブの効果分析における精度の均質化と向上が、より求められている。
セプテーニではこれまで、東京大学 大学院情報理工学系研究科 山崎俊彦准教授の研究室と共同で、過去の膨大な運用型広告の配信実績をもとに、ディープラーニングを活用し広告クリエイティブのCTR(Click Through Rate:クリック率)を事前に予測し、CTRにつながる要素を可視化する研究を行ってきた。またその要因解析機能を搭載した広告クリエイティブソリューションツール「Odd-AI」を独自に開発。さらに「Odd-AI」の技術を活用し、可視化した広告効果につながる要素(画像内の要素やテキスト内の単語など)をもとにクリエイターがリデザインする、ディスプレイ広告クリエイティブ制作メソッド「Odd-AI Creation」の運用を行ってきた。
今回、「Odd-AI Creation」の動画広告への対応を開始し、静止画だけでなく動画でも本メソッドの運用が可能になった。動画広告では、広告効果にとくに影響が大きい冒頭30秒の映像を一定の秒数毎に画像として抽出し、画像毎に広告効果につながる領域を可視化する。
先行テストで通常の制作プロセスによるディスプレイ広告と、「Odd-AI Creation」を通じて制作したディスプレイ広告の広告効果を比較検証した結果、CTRは約1.5倍、広告配信量は約2.1倍という結果が出ている。
セプテーニでは今後も、より効率的な広告運用を目指し、「人」×「テクノロジー」を通じた質の高いマーケティング手法の開発・提供により、企業のマーケティング活動における課題解決を図っていく。