Synamon、NFT活用も可能なメタバース総合プラットフォームを発表 8月に正式提供へ

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2022/04/07 12:00

 メタバース市場の発展に取り組むSynamon(シナモン)は、NFT活用を含む幅広いユースケースに対応可能なメタバース総合プラットフォームを発表した。スマートフォンを含むマルチデバイスからアクセスができ、人数規模や用途に応じて柔軟に使い分けができるバーチャル空間を提供することで、メタバースを活用した企業のプロモーション活動を支援する。

 同プラットフォーム2022年8月より正式提供を予定しており、先行してベータ版テストに参画いただける企業やIPの募集を開始した。

 同社では、メタバースを「3次元のインターネット」と捉え、「3DCG技術でバーチャルな世界を構築し、人々の交流や経済活動を含めたさまざまな活動ができる仕組み」であると定義。同定義には、非常に広範な活動が含まれる一方、現状のメタバースはゲームを中心とする一部のユースケースに大きく偏っており、ゲーム以外の用途で活用できるプラットフォームが少ないのが事実である。

 また、グローバルの潮流を見ると、ブロックチェーンやトークンを基盤としたWeb3という新しい概念が登場したことで、NFTなどデジタルアセットを組み合わせたかたちでメタバース上にエコシステムを形成する動きが急速に拡大。しかし、NFT活用ができるメタバースのプラットフォームは、暗号資産の専門知識が無い一般ユーザーには利用のハードルが高いケースが多く、また海外サービスが中心のため、日本企業の取り組みが難しいという課題があった。

 こうした課題を解決するために、Web3の普及を見据えつつ、NFTを活用したマーケティング・プロモーションを含む幅広いユースケースに対応可能な「メタバース総合プラットフォーム」を独自開発することを決定した。

 同社は、2016年の創業当初より、企業向けのXR活用に特化した自社プロダクト「NEUTRANS」や、エンタープライズ向けのメタバース構築支援サービスなど、バーチャル空間の構築と活用を支援してきた。これまで培った技術やデザインのノウハウを活かし、企業が安心してメタバース活用に取り組めるプラットフォームの開発を進めていくとのこと。

 同プラットフォームの特徴は、次のとおり。

ユースケース別に最適化された異なる3つの空間を単一プラットフォーム上で併用可能

  • 最大100人がスマホやPCから同時に接続可能なイベント会場に適した空間
  • 30名程度が同時アクセスできるショールームやギャラリーに適した空間
  • 10名程度の少人数がVRデバイスでアクセスし、ショッピングなどのリッチな体験を提供できる

空間マルチデバイス対応と質の高いユーザー体験の両立

  • 各ユースケースの目的や参加者の属性に合わせて取り組みが出来るようにマルチデバイスに対応(スマートフォン/PC/VRデバイス)
  • ブラウザベースではなくアプリベースとすることで、グラフィック面やUX面で質の高い体験が提供可能

NFTを組み合わせたプロモーション用途の活用が可能

  • NFTのマーケットプレイスと連携する形で、NFT化された画像やアバターの展示ができる機能
  • 特定のNFTホルダーのみが入場可能な部屋を作れる機能など、継続的なコミュニティ活性化に寄与する仕組みなども計画中

独自アプリとして提供できるオプションを用意

  • 同社が提供するプラットフォーム上のみでなく、企業の独自アプリとして提供可能(オプション)
  • 同社の基盤をベースに開発したアプリ間でユーザーが共通のIDやアバターを利用できるなど、オープンメタバースを見据えた取り組みが可能